公務員の給料・貯蓄

20代の地方公務員の給料と年収は低い?県庁・市役所・町役場で比較した

公務員と言えば、「民間より給料が高い!」ってイメージが先行しています。

確かに中小企業で働く方と比べると恵まれていると思います。特に所得水準が低い地方では、ボーナスが出ない企業もたくさんありますからね…

しかし、20代の地方公務員の年収はかなり低いです。贅沢なんて夢のまた夢で、ほとんどの若手公務員は節約しながら何とかやりくりしているのが現実です。

この記事では、現役公務員である僕が『20代の地方公務員のリアルな年収と暮らし』について解説していきます。

20代の地方公務員の給料

年齢 平均給料月額
20~23歳 約178,000円
24~27歳 約201,000円
28~29歳 約228,000円

公務員の給料については、総務省が公表している『地方公務員給与実態調査』を確認することで、各都道府県の具体的な数値がわかります。

地方では、大卒でも初任給が20万円を超えるところはほとんどなく、20代のうちは年に5,000円ずつ上がっていくイメージです。(2号級に昇格する時は1万円ほどアップします)

つまり、新採職員と29歳では、業務の内容こそ違えど給料の差はそれほど開いているわけではありません。優秀な人ほど、忙しいのに給料が大して上がらないことに不満を持っているのが現実です。

僕が勤務している県庁の場合、大卒の29歳で約24万円くらいだったので「公務員って低賃金だわ」とテンションが下がってます(笑)

同じ大学を卒業して民間企業に就職した同級生と比べると、悲しくなるほど年収に差がありますからね。

20代の地方公務員の平均年収

それでは、手当を含めた全体の額から年収を計算していきましょう。

公務員は給料以外にも、住居手当や通勤手当などが支給されるので、住む場所や通勤距離によって給与に差が出ます。

また、夏と冬の年2回ボーナスが支給されるので、それらを含めた額から地方公務員の年収を算出していきます。

年収・・・給料(基本給)+各手当+ボーナス

地方公務員全体(一般行政職)

年齢 年収
20~23 約345万円(うちボーナス80万円)
24~27 約404万円(うちぼーなす90万円)
28~29 約460万円(うちボーナス100万円)

県庁・市役所・町役場の比較(一般行政職)

20代の平均年収
県庁 約404万円
政令都市 約427万円
特別区 約438万円
市役所 約400万円
町役場 約362万円

ボーナスは一律90万円で計算

つき もちお
つき もちお
同じ地方公務員でも、特別区と町役場では年間70万くらい差があることがわかるね!

某県庁に勤務しているA君の場合

都心から離れた地方で働くA君の給与モデルを作ってみたので参考にしてください。

ちなみに僕の後輩のデータになるので、リアルな数字になっていると思います。

  • 年齢…28歳
  • 配偶者(妻)…なし
  • 配属先…農林水産部
  • 時間外勤務…30時間/月
  • 住居…1K(家賃45,000円)
  • 通勤距離…6km(車通勤)

関東の大学を卒業し、ストレートで県職員になったA君。合コンで県職員と名乗ると、必ず「給料高いでしょー」と羨ましがられるそうです。

では、さっそくA君の1月の給与を算出してみましょう。

月額
給料 238,000円
通勤手当 4,200円
住居手当 22,500円
時間外手当 54,000円
合計 318,700円

ボーナスは夏・冬合わせて100万円くらいなので、A君の年収は482万円となります。

平均よりも高いのは、時間外勤務が月30時間あることが要因となります。人によっては月100時間を超える場合もあるので、A君が異常に激務というわけではありません。

勤務地や配属先によって、同じ28歳でも年間100万円以上の差が生まれることがあるので、本庁の忙しい部署にいるA君の年収は他の職員に比べて高い水準となっているのです。

ちなみに、A君の時間外勤務手当が0円の場合は、年収は418万円まで下がります。

これで、20代後半の地方公務員のリアルな年収がイメージできたのではないでしょうか。

20代の地方公務員の手取り額

公務員も民間同様、毎月の給与やボーナスから社会保険や年金、所得税などが差し引かれます。

だいたい年収の8割が手取りベースになるので、20代の公務員の手元に残る額の目安は以下のとおりです。

年齢 年収
20~23 約276万円
24~27 約323万円
28~29 約368万円

ボーナスを除くと、毎月の手取り額は17万円~24万円くらいになります。29歳にもなって手取りが10万円代しかない人もいるので、イメージとのギャップがありますね。

結婚適齢期にもかかわらず専業主婦を養うことすら厳しいのが現実なので、ほとんどの同僚は共働きで頑張っています。なので、公務員に養ってもらうのは難しいと思います。

低賃金でも田舎暮らしでは不自由しない

20代とは言え、結婚費用や持ち家の購入を考えると否が応でも貯蓄を意識しますよね。

地方公務員の中には20代のうちから財形貯蓄を始めている職員も珍しくはないので、遊びたい年頃ですがお金のことも考えていきましょう。

月の手取りが20万円で毎月の生活費(家賃・光熱費・食費・スマホ代など)が7万円の支出だと仮定すると、手元に残る額は13万円になります。

ここから趣味や娯楽、貯金に配分していきます。

この辺は個人でバラつきがあるので正直なんとも言えない部分ではありますが、結論から言うと地方公務員は20代でも趣味を楽しみつつ無理なく貯蓄ができます。

ちなみに、僕の月にかかる主な支出は以下のとおりです。

  • ジム代…9,000円
  • 洋服代…10,000円
  • 飲み代…15,000円
  • ガソリン代…8,000円
  • 交際費…15,000円

地方は娯楽が少なく、友達や彼女と遊ぶにしても飲み会・温泉・映画のローテーションばかりでした。

年に2回くらい旅行にも行っていましたが、ボーナスから支出していたので、月々に関する費用は約6万円くらいでしたね。

このことからも、20代でも豪遊さえしなければ毎月7万円くらいは余裕で残せることがわかります。

ボーナスを合わせると年間100万円の貯蓄を作ることは決して難しいことではありません。

 

大学を卒業して22歳で地方公務員になった方は、最初の1年こそ貯蓄をする余裕がなくても30歳を迎えるまでに500万円程度の財産を目指すといいでしょう。

確かに20代のうちは給与がなかなか上がらないので不安な気持ちになりますが、普通に生活していればお金に困ることはありません。

ちなみに、僕の同期では20代で1,000万円近い貯蓄を生み出した猛者もいます。

実家暮らし+激務という条件が重なったレアケースではありますが、年収の低い田舎でも財を築き上げることは可能なのです。

 

しかし、一方で30歳になっても貯金が100万円以下という職員もいます。

彼らに共通するのが、『無駄な支出が多い』ということです。当たり前ですが、毎月の支出額が多いと貯蓄は少なくなります。

車や時計などにお金をかけたり、毎週飲み歩いたり女遊びが激しかったりする人は、なかなか資産を築くことができていません。

公務員の年収は低くはありませんが、贅沢をするとすぐに家計は火の車になることを覚えておきましょう。

地方公務員は20代のうちから投資の勉強をした方がいい

投資と聞くと、「損をする」「怪しい」というイメージが先行しがちです。

特に公務員は真面目で慎重な人が多いので、銀行預金のみで資産を形成している人が目立ちます。

しかし、お金に関する知識を「知っている人」と「知らない人」では、将来の貯蓄に大きな影響を与えるのは間違いありません。

 

リストラのない公務員は資産運用を計画しやすい職種になるので、何も考えずに銀行預金が増えるだけでは正直もったいないです。

10年後、20年後、30年後に不安のない生活を送りたいなら、20代のうちから資産運用を始めましょう。

 

ただし、素人が仮想通貨やFXなどハイリスクの商品に手を出すのはオススメできません。

短期の利益ではなく長期的な目線で資産を増やすことを考えなければ失敗するリスクが大きくなります。

僕自身、「仮想通貨は儲かる!」という情報に飛びついて150万円ほど損したことで、一瞬で財を失う恐怖を身を染みて体験しましたから…

よって、資産運用を始める際には、人から聞いたことを鵜呑みにするのではなく、自分自身でとことん調べることが何より大切です。自分の資産は自分でしか守れないのですから。

 

収入を大きく増やすことができない公務員が財産を築くためには、上手に制度を利用して資産を増やすことが大切です。

中でも公務員と相性抜群の制度が、iDeCo(イデコ)積立NISAになります。特に注目すべきはiDeCoです!

2018年から公務員もiDeCoに加入することができるようになったので、20代のうちから目をつけておくと同期より上手に資産を形成することができるでしょう。

所得税と住民税の節税効果だけでも年間4万円ほど税金を安くすることが可能なので、20代の公務員は真っ先にiDeCoの制度を把握した方がいいですよ。

後から「もっと早く知っていればよかった…」と嘆かないよう、今やれることは後回しにしないように!

iDeCo(イデコ)にすら加入しない低所得者の老後はお先真っ暗だと断言するこのご時世、老後の暮らしが約束されている時代ではありません。 危機感を抱き、定期預金でコツコツ貯蓄を増やしている方もいますね。確か...