虫歯予防のために電動歯ブラシの購入を検討している方もいるかと思いますが、実は電動歯ブラシを正しく使用できたとしても虫歯を完全に予防することは難しいです。
僕自身、電動歯ブラシの機能に過信したせいで、知らぬ間に虫歯が大量にできた苦い経験があります。
この記事では、僕の体験談に基づき、電動歯ブラシで歯磨きしても虫歯ができる理由と虫歯のリスクを抑える対処法について解説していきます。
電動歯ブラシを3年間使ったのに歯医者で虫歯を指摘された
どんなに顔のパーツがよくても歯が汚いと台無しですよね。
虫歯だらけの口だと将来的に入歯になるリスクもあるから、私は20代のうちから歯磨きには力を入れていました。
最初こそ手ブラシで丁寧に磨いていたのですが、毎日継続するとなると難しいのが正直なところ。人間サボってしまう生き物ですから…
さらに、「手ブラシよりも電動歯ブラシを使った方が歯垢が綺麗に落ちる」と聞いたことがあったので、これからの歯磨き人生を考えて3年前に電動歯ブラシを購入しました。
安すぎる電動歯ブラシは故障しやすかったり効果がすぐ落ちるなどの口コミを参考にして、結構値段が高めのフィリップスのダイヤモンドクリーンを購入。
これで朝晩しっかり歯磨きすれば虫歯のない清潔な歯をキープできると思っていたのですが、歯ぎしり防止マウスピースを作るために歯医者に行った時に衝撃の事実が判明しました。
(おいおい何言ってやがる。こっちは2万円以上した電動歯ブラシで朝晩歯磨きしているんだぜ。虫歯ができるわけないだろ!)
最初こそ「どうせ歯医者の営業だろ。」と疑っていたのですが、実際に鏡越しにじっくり歯を見たらところどころ黒い部分があるではないか…
(何故だ…電動歯ブラシで磨いたんだぞ。こんなはずでは…)
トータルで5本ほど虫歯になっていて、最も酷い前歯にいたっては神経を抜かないといけないレベルまで悪化していました。治療にセラミックを入れたりしたので15万円程度の出費が…
以上のことから、いくら高級な電動歯ブラシを使っていても虫歯を完全に予防できるとは言い切れません。
自分では綺麗にしているつもりでも口の中は詳しく見ないとわからないことが多いので、素人判断でケアするのではなく定期的に歯医者に通うことをオススメします。
虫歯治療にかかる費用に比べたら、3ヵ月に1回通う方が安上がりですからね。
歯医者に通っていれば虫歯を早期に発見できるので、1年以上歯医者に行っていない方はこの機会に口内環境をチェックしてもらいましょう。
結局、電動歯ブラシを使っているからって油断するなということです!
電動歯ブラシの落とし穴
「虫歯の9割は歯間から発生する」と、いつも通っている歯医者さんが言うくらい。
そして、歯間に詰まった歯垢は電動歯ブラシの振動でも完全に落とすことができないので、電動歯ブラシで歯磨きするだけで満足してはいけません。
歯ブラシのみのプラーク除去率は60%程度ですが、歯ブラシ+デンタルフロスを使うと80%まで向上します。
つまり、電動歯ブラシを使った後に歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、虫歯のリスクを大幅に抑えることができるのです。
定期的に歯医者に通うと歯磨き指導を受けるのですが、必ず「歯磨き後はデンタルフロスを使いましょう。最低でも2日に1回はやってください。」と言われます。
実際に電動歯ブラシで歯間を意識して磨いた後にデンタルフロスを使ってみたら、見事に歯垢がびっしり取れました。
特に奥歯付近はビックリするほど取れます。あんなに電動歯ブラシで綺麗にしたつもりだったのに…
歯間ケアはデンタルフロスがおすすめ
全部試した結果、僕はデンタルフロスに落ち着いています。
デンタルフロスの中では、GUMが一番おすすめです。スポンジタイプなので歯茎付近でも痛みなく使えますよ。
フロスを使った後のさっぱり感が気持ちいいので、一度やるとクセになります。歯垢がたくさん取れると嬉しいですよ。
これまで電動歯ブラシしか使わない人でも、最低2日に1回(夜がおすすめ)は歯間ケアをしましょう。面倒かもしれませんが、これで虫歯のリスクがかなり減ります。
さらに、3ヵ月に1回は歯医者に通い、虫歯ができていないかチェックすることをオススメします。
30年後も自分の歯でご飯が食べられるよう今から頑張りましょう!