公務員試験

【公務員面接対策】集団討論のポイントと採点基準を解説する

元公務員のとむです。

公務員試験において、集団討論を実施している自治体が多いです。

集団討論は、個別面接と違い自分でコントロールできない部分もあるため、多くの受験生が苦手意識を持っています。

ですが、きちんと対策できていれば集団討論なんて怖くはありません。ぶっつけ本番で臨むから撃沈するのです。

本記事では、集団討論のポイントと採点基準について元県職員が解説します。

集団討論の概要

集団討論は、5~10名程度の受験生を集め、あるテーマに対してグループディスカッションをする形式がほとんどです。

集団討論の流れ
  1. グループ全員で会場に案内される
  2. 一人一人名前の代わりに番号やアルファベットの呼び名が与えられる
  3. 試験官から「役割分担の決め方」「制限時間」などの説明が行われる
  4. 集団討論開始
  5. テーマに対する回答をまとめたり、試験官に発表することもある

集団討論は、初対面の受験生同士がいかに協力して一つの回答を導くかがポイントになります。

グループとしての答えよりも、導くまでの過程が重要視されることを覚えておきましょう。

集団討論で求められる能力

  • 思考力
  • 洞察力
  • 積極性
  • 協調性

集団討論では、主に上記4つの基準が得点に影響を与えます。

試験官が何をチェックしているのかを認識することが大切です。

思考力

集団討論では、一人一人の考えを述べる機会があります。

その際、結論の根拠が弱いと発言に信頼と説得力がなく、あなたのチームとしての価値が一気に下がることが考えられます。

「私はこう考えます。その理由は〇〇だからです。」の〇〇の部分が大事なのです。

  • こういう風に考えている人が多いと思うから
  • 日本はこうだから
  • 一般的にこうだから

多くの受験生は抽象的な根拠を並べてしまいがちですが、議論において何にでも当てはまるような言葉はマイナスだと考えてください。

どんなに小さなことでもいいので具体的な根拠がほしいところで、できるだけ自分が経験した具体例から根拠を整理することが望まれます。

 

なお、試験官も受験生にハードルの高い回答を求めているわけではないので、多少矛盾があってもそれほど気にする必要はありません。

大事なのは、自分の答えがどういう考えのもとにあるかを具体的に伝えることです。

洞察力

集団討論では、グループ全体を考えた視野の広さも重要です。

特に司会役や発言力の強い人は、他の受験生を気にかけて、上手く議論に参加できていない人をフォローするなどの配慮が必要になります。

また、一人一人が自由に発言してしまうとグループのまとまりがなくなるため、論点がズレていたり極端な回答で進んでしまいそうな時は、内容を整理して議論をコントロールすることも重要です。

 

集団討論中は、誰がどんな発言をしたかメモを取ることが大切で、自分の意見を述べる時は「先ほどAさんがおっしゃっていた内容に補足して~」など全体のバランスを考慮するといいでしょう。

ここまで余裕がある人が少ないからこそ、周りを見られる人の評価は高くなります。

積極性

役割分担を決める時から終わりまで、一貫して消極的な姿勢ではいけません。

「人見知りだから…」というのは理由にならないので、きちんと議論に参加しましょう。

とはいえ、「リーダーになれ!」と言っているわけではなく、自分のキャラに合った役割を見つけてグループに貢献することを意識すればいいです。

  • 議論を仕切って内容をまとめる
  • みんなが発言した内容の共通点を見つけて教える
  • 他の受験生の意見に補足を加える
  • ネガティブな雰囲気になったらポジティブな意見を言う

誰にでも貢献できる部分はあるので、少なくても1回はグループに関わりを持ちましょう。

自分の意見を言っておしまいでは、集団討論の意味がなくなりますからね。

協調性

どんなに自分一人が的確な答えを導き出せても、他の受験生の意見を無視したり、論破するような受験生はコミュニケーション能力が低いと判断されてしまいます。

何度も言いますが、集団討論はグループで答えを導くもので、自分の意見の正論性を主張する場ではありません。

 

また、他の受験生が発言している時に、馬鹿にしたような表情や相槌、仕草をするのも良くありません。

表情が固い人も威圧感を与えるので、なるべく笑顔で議論に参加することをオススメします。

人が話している時は、「ウンウン」と頷いて、論点をメモする姿勢が大切ですが、大袈裟にやるとわざとらしく映るので、やりすぎには注意しましょう。

テーマに惑わされるな

集団討論のテーマは多岐に渡るため、予想を的中させることは極めて困難です。

また、人口問題や環境問題、行政の在り方など、受験生泣かせの難しい内容ばかり。

不安に感じている受験生も多くいるでしょう。

 

しかし、集団討論でこれらの大きな問題を解決させる素晴らしい回答なんて必要ありません。

「何か斬新な発言をしなきゃ!」と自分にプレッシャーを与える意味などないのです。

そもそも、学歴のある大人が集まっても解決策なんて簡単に出せるわけがないテーマなので、面接官も社会人経験の少ない受験生に大きな期待はしていません。

 

筆記試験対策で時事問題に触れる機会があるので、その際に自分の考えをまとめているだけで十分です。

あまり深入りしてしまうと迷子になるため、テーマ対策はほどほどにしておきましょう。

 

難しい問題に真っ向から挑もうとすると、自分でも何を言っているかわからなくなり、どこか全体的で抽象的な発言しかできなくなります。

そこで、大きな問題を自分の中で細分化して、ピンポイントで「自分は中でもこの部分に着目してこういう考えがある。」と発言するといいでしょう。

もちろん、論点からズレてはいけないので、全体の流れを見ながら考えを組み立てていくことが大切です。

モンスター受験生がいた時の対処法

集団討論で一番怖いのが、能力が全くないのに一人で暴走して場をめちゃくちゃにする受験生と一緒になることです。

「グループ全員が共倒れになる」なんて話もよく聞きますよね。

グループのメンバーを選ぶことができない以上、ハズレくじを引くことも想定した方がいいでしょう。

 

ですが、たとえモンスター受験生がいた場合でも、きちんと対処できれば自分は合格できるので安心してください。

 

一番やってはいけないのは、モンスターを放置し続けてグループ全体にまとまりがなくなる状況です。

たしかに、この手のタイプは人の話を聞かないため厄介な存在ですが、イニシアチブを握り続けさせるグループ全員にも問題があると言えます。

なので、「こいつ面倒だな。」と思う人がいた場合でも、グループをまとめる努力を諦めずに最後まで尽力することが大事です。

 

具体的な対処法としては、「〇〇さんの意見も一理ありますが、私はこういう視野も必要だと思いますが、皆さんどうでしょう?」とモンスター以外の受験生に発言権を与えるような流れを作るといいでしょう。

まずは、受験生全員が発言する機会を作ることで、グループ全体で話し合うことができれば、モンスター受験生の独壇場ではなくなります。

 

ここで重要なのが、モンスター受験生を否定しないことです。

どんなに滅茶苦茶な人であっても、メンバーを否定することであなた自身の協調性がマイナス評価される可能性があります。

一生がかかる重要な試験を乱されて頭にくるかもしれませんが、ここは冷静にモンスター受験生と上手に付き合いましょう。

集団討論まとめ

  • 集団討論は答えを導く過程を審査される
  • 思考力・洞察力・積極性・協調性がポイントとなる
  • 難しいことを言おうとせず、具体的な発言を心掛ける
  • モンスター受験生がいても、最後までさじを投げない

集団討論も個別面接同様、抑えるべきポイントを外さなければ合格できます。

初対面の人と話し合う機会が少ないのは当たり前なので、不安な人は実践形式の集団討論で練習することをオススメします。

ただ、なかなか練習する場がないのが正直なところで、大手予備校の面接対策を受講するのが現実的です。

 

最後に、ここで学んだポイントを整理できれば、不合格になるような大幅な減点は避けられます。

集団討論の本質を理解して対策できれば、必要以上に恐れることはありません。

二次試験を乗り越えれば、合格にグッと近づくはずです。

 

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