梅雨入りにすると悩ましいのが湿度の上昇です。気温はそこまで高くないのに湿度が高いだけでジメジメして不快ですよね。
このため、この時期は除湿機能のあるエアコンや除湿機が大活躍します。
エアコンと除湿機ってどちらが電気代節約になるのだろう?
こんな声に応えるため、この記事ではエアコンと除湿機の電気代を比較してみました。
除湿機とエアコンの電気代を比較してみた
結論から先に言いますと、除湿機の方が電気代が安いです。そりゃ除湿機は除湿専用の機械なので、エアコンに負けたら存在意義がなくなりますからね(笑)
それでは具体的な金額を確認していきましょう。
まずは、除湿機。
除湿機は大きく分けてコンプレッサー式とデシカント式があります。
仕組みの説明は省略しますが、簡単に言うと
- コンプレッサー式は、空気を冷やして除湿する方法
- デシカント式は、乾燥剤を使って除湿する方法
エアコンの除湿方法はコンプレッサー式と同じ原理なので、今回はコンプレッサー式の除湿機を比較対象としました。
コンプレッサー式除湿機は、250~350W程度の消費電力となるので、消費電力が300Wで、1kWhあたり25円の電気代と仮定して電気代を計算していきます。
1時間あたり、0.30(kW)×25(円/kWh)×1(時間)=7.5円
次にエアコンの電気代です。
エアコンは設定温度や部屋の大きさで消費電力が変わります。例えば部屋の大きさが6畳で冷房能力2.2kWであれば、消費電力は440W程度です。
それぞれの消費電力と電気代は以下のとおり。
6畳 → 冷房能力2.2kW(消費電力 約440W)
8畳 → 冷房能力2.5kW(消費電力 約500W)
10畳 → 冷房能力2.8kW(消費電力 約560W)
12畳 → 冷房能力3.6kW(消費電力 約720W)
14畳 → 冷房能力4.0kW(消費電力 約800W)
16畳 → 冷房能力5.2kW(消費電力 約1,040W)
最も小さい0.44kWでも1時間あたり11円
電気代を比較すると、除湿機の方が節約できるという結果になりました。エアコンと除湿機の除湿能力はほぼ互角なので、単純に湿度をコントロールする目的であれば除湿機の方が向いていると言えますね。
1時間当たりの差は微々たるものですが、仮に1日7時間を1ヶ月使用した時の違いを計算してみると、
- 除湿機・・・7.5円×7時間×30日=1,575円
- エアコン・・・11円×7時間×30日=2,310円
除湿機が735円安い計算になります。正直1ヵ月で735円の違いなら大きな負担にはなりませんが、エアコンの消費電力が高くなるにつれてこの差は広がるので、電気代を考えるとやはり除湿器の方が経済的だと判断できます。
あくまで計算上の話です。エアコンや除湿器の機種や使い方によって金額は変わってくるので、参考程度に捉えてください。
除湿機は節約になるけどエアコンの方が管理が楽
節約に関して言えば除湿機に軍配が上がりますが、除湿機にもデメリットがあります。
一番は手間がかかること。
除湿機は使用すれば内部に水が溜まるので、定期的に水を捨てなければいけません。これが地味に面倒くさいです…
私自身が除湿機を使ったことがあるのですが、想像以上に水を捨てる作業が面倒で長続きしませんでした。結局タンスの肥やしになるのがオチです。
このため、正直言ってエアコンに除湿機能がついていれば、わざわざ除湿機を買う必要はないかなと個人的には思います。
確かに電気代は除湿器の方が安いですが1ヵ月千円くらいの差です。多少の面倒よりも電気代をどうしても抑えたい方じゃなければエアコンで満足するでしょう。
ちなみに梅雨の時期は部屋干しすることが多いと思いますが、室内の洗濯物を効率よく乾かしたいのであれば、エアコンと扇風機の併用がオススメです。
扇風機を洗濯物にあて、洗濯物の周りに空気の流れを作ってあげると早く乾くので是非お試しください。
エアコンの除湿機能を使うと部屋の温度が下がりますが、除湿機を使うと部屋の温度が1~2℃上がります。