水虫を想像すると、指の付け根がジュクジュクしてかゆいといった症状をイメージするけど、実は指だけでなく踵(かかと)にも水虫って感染することがあります。
僕は冬になると踵がガサガサして困っているんだけど、この事実を知った時「もしかして水虫に感染しているんじゃないか?」と不安になってきました。
そこで、単なる乾燥と水虫を見分ける方法やガサガサ踵の対処法を調べたので、同じ症状で悩んでいる人は参考にしてください。
かかとの水虫と乾燥では症状の違い
水虫と聞くと、激しいかゆみが伴うこと、白くふやけるといった症状を思い浮かべますよね。
でもね、水虫の症状はそれだけではありません!
かかとに感染する水虫の症状としては、角質が硬くなりガサガサしたりひび割れしたりと乾燥肌のような症状が見られます。
梅雨の時期やブーツで足が蒸れるなど湿度の高い環境で水虫に感染するイメージが強いため、踵のガサガサって水虫とは無関係だと思いがちというのが盲点。
さらに!水虫の特徴的な症状である激しいかゆみもほとんど見られないから、意外と踵の水虫って見落とされてしまうのです。
このため踵の水虫は早期発見が難しく、発見した時には進行がかなり進んでいる傾向にあるから困ったものです。
気づかずに放置し続けると爪にまで感染が拡大することもあり、爪水虫は治療に半年以上かかることも。
なんとしても、爪水虫になる前に食い止めたいところですね。
しかしながら、踵のガサガサが乾燥なのか水虫なのかを素人が判断するのは非常に難しい問題です。
確実に見分ける方法は、疑いのある部分の皮膚片を顕微鏡で確認するしかありません。
顕微鏡とか家にないし!
つまり、普通の家庭では水虫と乾燥を見分けることができないので、気になってしょうがない場合は皮膚科への受診をお勧めます。
冬以外の季節でも踵が乾燥しているなら、まずは水虫を疑いましょう。
ちなみに、かかとの水虫の主な原因は、足指に感染している白癬菌です。
最も多い水虫の感染ルートは、指 → かかと → 爪になります。
つまり、誰かの水虫が移ったというよりも自分の水虫が拡大する確率が高いということ。
このため、足指に水虫を放置していると踵にも感染が広がっているケースが多いと言えます。
指の水虫を持っている人は、すぐに医師に相談しましょうね。
かかとの水虫の治療方法
かかと水虫の治療薬は、皮膚科で処方された薬か市販の薬のどちらかを選択していきます。
医師に水虫の状況を診察してもらった方が効果的な治療が行えますので、まずは皮膚科を受診しましょう。
皮膚科だと、塗り薬以外にも飲み薬も処方してくれるところもあります。体の内と外から水虫にアプローチすることができるから、市販薬よりも治療は早まる可能性は高いです。
ちなみに、かかと水虫の治療薬(塗り薬)をより患部の奥に浸透させるには、角質を柔らかくする必要があります。
お風呂に入った直後は角質が柔らかくなっているので薬を塗るのに最も効果的なタイミングです。
さらに、風呂上がりに尿素入りのクリームを塗ることで踵を柔らかくなることも。
僕が冬場に愛用しているフタアミンクリームは、硬くなったガサガサ踵を改善するのにもってこいの商品です。
お風呂上り、就寝前にたっぷり塗り込めば数日でふっくら踵に変身です。

こんなにガサガサで固くなった踵にフタアミンクリームを毎日お風呂上りに塗れば1週間でここまで改善しました。
僕のガサガサは水虫じゃなくて乾燥が原因だったので、フタアミンクリームで保湿したらツルツルに改善することができましたよ。

ただし、治療薬によっては保湿クリームが不要のものもあるかもしれません。
薬の使い方は医師から説明があるかと思いますので、その際に確認した方がいいですね。
なお、かかと水虫治療において絶対にやってはいけないことがあります!
それは、硬い角質を削って柔らかくしようとすること。
むりやり角質を傷つけることで、水虫の感染が進む可能性があるため自己判断でケアするのは止めましょう。
すぐに治したい気持ちはわかりますが、焦らず根気よくが一番の近道ですよ。
かかと水虫の治療期間は、症状の深刻さによって違いはありますが2ヵ月を目安にするといいでしょう。
ただし、2ヵ月治療を行ったからと言って、自分の判断で終了してはいけません。
水虫は表面上は綺麗に見えてもまだ潜伏していることもあるため、検査をしなくては完治したかどうかわかりません。
踵のガサガサが改善したからと言って治療を止めてしまうと、少し時間が経ってから再発する可能性が高いです。
この場合、治療が一からやり直しなんてことも考えられますからね。
水虫は再発のリスクが高い感染症だから、治療後も経過観察として医師の指示に従い定期的に診察を受けることを勧めます。
また、水虫は感染力が強いので、治療に専念するだけでなく家族などへ感染が広がらないように配慮することも大切になります。