公務員の給料・貯蓄

公務員の年収は民間よりも高いのか?現役県職員が語るリアルな実態

公務員の給与は民間より恵まれているイメージがありますが、最近では「公務員は安月給だ!」なんて言葉も耳にします。

公務員はバブル時には馬鹿にされ不況になると羨ましがられる珍しい職業ですが、果たして現在の給与水準は民間と比べて高いのでしょうか?

この記事では、現役公務員の僕から見た『民間と公務員の給与の差』について、リアルな声をお届けしていきます。

公務員の年収は都心では普通

東京のような都心には、大手企業がや成長著しいIT企業などがひしめき合っています。物価は高いですが、年収1,000万円の猛者がゴロゴロいるのが当たり前の世界。

しかし、公務員の年収が1,000万円に達することはほとんどありません。

官僚と呼ばれるエリート公務員や激務の部署で残業代が月40万円ほど支給される公務員でなければ無理な話なのです。

 

このため、都心では公務員の年収が民間よりも高いとは思えません。

もちろん下を見たら公務員より低い賃金で働いている人もたくさんいますが、学歴から判断すると貰いすぎているとは言えないです。

 

このため、都心で就職する際に、お金目当てで公務員になる人はいないでしょう。安定を求めるけども給料もそこそこ欲しいって人にはちょうどいいかもしれません。

大都会の中では『公務員』の肩書はそこまで影響力があるものではなく、羨ましがられるのは「仕事が楽そう」という部分のみ。年収に嫉妬する人はほとんどいないでしょう。

地方だと公務員の年収は高い

一方、地方では公務員の年収は民間より高いと感じており、公務員以上に年収の高い民間企業が圧倒的に少ないです。

ただ、基本給には大きな差はありません。公務員の給与ベースは民間の平均から算出するので、どの地域でも周りの民間企業に合わせた基本給が支給されているはず。

 

では、なぜ地方の公務員は民間より年収が高くなるのかと言うと、時間外手当が民間よりも支給されやすいからです。

地方になればなるほど民間企業の財政状況はギリギリで、社員一人当たりの人件費に余裕がありません。新規の顧客を増やすことも難しいので、単純に仕事が少ない企業も珍しくないです。

また、仕事を頑張ってもサービス残業が当たり前となっている企業もたくさんあります。仕事量の多い都心のように朝から晩まで働かされるブラック企業は少ないにしても、地方の労働環境もまだまだ良いとは言えないのが現状です。

 

その点、公務員は仕事量は多い+そこそこ時間外手当が支給されるので、必然的に月給が民間よりも高くなる傾向にあります。

時間外を縮小するための取り組みをしていますが、まだまだ残業をしなくては仕事が終わらないのが現実です。

働く部署によっては残業がなく民間よりも安月給の公務員もいますが、ある程度モチベーション高く仕事をしていればそれなりに忙しくなります。

 

僕の働く県庁では、20代でも時間外手当が月5万円以上支給されている職員はたくさんいます。30代、40代ともなると時給が高くなるので、当然ながら時間外手当の額もアップします。

つまり、歳を重ねるにつれて民間企業との差がドンドン開くということです。

地方公務員の中には、大企業のエリート社員並みに稼ぐ職員がわんさかいます。もちろん働く時間が長くなるので、生活を犠牲にする覚悟が必要ですが…

何だかんだで地方公務員は民間より待遇がいい

僕の地元で月10万円以上の残業代が支給される民間企業は聞いたことがないですが、県職員なら月10万円以上は珍しいことではありません。

「公務員はサービス残業ばかり」という話もよく耳にしますが、僕の働く県庁では時間外申請した分だけちゃんと手当がつきます。

田舎すぎる町役場とかなら厳しいかもしれないので、働いた分の給与がほしいなら財政規模が大きい自治体に就職するといいでしょう。

 

夢があったり、好きな職種があるなら話は別ですが、『地元で住みたい+そこそこお金もほしい』くらいしか願望がなければ公務員という選択はアリです。

世の中キラキラした人生など、そうそう歩めないものですが、公務員になれば平均以上の生活は約束されます。極端な話、休まず仕事をこなせば10年後には年収600万円、20年後は700万円くらい稼げます。

地方の民間でそれくらい稼ぐようになるには、そこそこ出世しないと難しいですが、公務員なら才能がなくても到達できるのが現状なのです。

 

そこそこの人生でいいのなら、公務員になりましょう。