公務員の実情

地方公務員は意外と飲み会が少ないから苦手な僕は不満がなかった

公務員って飲み会が多いイメージがありますが、実はそうでもないです。

特に県職員は人間関係がドライなので、プライベートを大事にしたい人にとっては都合のいい職場だと言えます。

今の時代、若い人を中心に「仕事の飲み会に行きたくない」というのが本音ですよね。僕も職場の飲み会が苦手でしたが、公務員の環境は悪くないと感じました。

この記事では、民間時代と県職員時代を比較したリアルな公務員の飲み会事情について書いていきます。

地方公務員の飲み会は年4回程度しかない

公務員の飲み会は、民間企業よりも圧倒的に少なかったです。

飲み会が好きな人同士が個人的に連絡を取り合ってワイワイしているのも見かけますが、適度な距離を保っていれば参加する機会はほとんどありません。

ただ、こんな僕でも年4回くらいは飲み会に参加していました。

 

  • 歓迎会(4月)
  • 暑気払い(7月)
  • 忘年会(12月)
  • 送別会(3月)

 

若手だったため、このへんの飲み会を断る勇気がなかったですし、幹事を押し付けられたこともあり毎年参加していた記憶があります。

それでも1次会で消えるように帰っていたので、実質的に1回の飲み会につき約2時間くらいしか拘束されていません。短期決戦の飲み会だと、それほどストレスは感じなかったですね。

ちなみに公務員の飲み会ってなぜか開始が早くて、一次会が18時~20時くらいで終わるんですよ。ちょっと残業したくらいの時間で帰宅できたので不満も少なかったのだと思います。

強制参加じゃないから1度も参加しない職員もいる

僕は年間4回くらい飲み会に参加していましたが、中には0回の人もいます。

メインイベントになると「行くのが当たり前」みたいな空気が流れているのも事実なんですが、一言「用事があるから行けない。」と伝えれば逃げることも可能です。

飲み会に参加しないからって悪口を言われるわけでもなく、「あの人はそういう人だから」と意外と受け入れられます。もちろん、仕事上で信頼関係を築けていればの話です。

課に一人か二人くらいは飲み会に参加しない人がいたので、本当に嫌いな人にとって公務員は恵まれた環境と言えますね。

 

ただ、公務員の飲み会は課の親睦会費から支払われるところが多いです。その財源は自分たちの給与からなので、飲み会に参加しないと何か損した気分になるのは言うまでもありません。

また、飲み会の席じゃないと会話する機会がない人もそこそこいるので、話してみると意外な発見もあったりして盛り上がったこともありました。

仕事しているときとのギャップがある上司とかもいるので、よっぽど嫌いじゃなければ歓迎会と送別会くらいは参加してコミュニケーションを取ることをオススメします。

飲み会に参加しなくても出世が遅れることはない

民間企業時代は、「飲み会に参加しない人は上司に気に入られないから出世が遅れる。」とよく聞かされたものです。

確かに黙々と仕事に打ち込むタイプよりは、ある役員のお気に入りだったり飲み会で人脈を作ったりしているタイプの方が出世していました。地方の会社だったので、その傾向がより強かったのだと思います。

公務員の場合も飲み会に参加することで人脈が作れて仕事にプラスになることもあるため、出世する人はたいてい飲み会に参加しています。というより、飲み会に参加しない職員が圧倒的に少ないから自然とそうなります。

こうなると「公務員も飲み会に参加しないと出世できないのか?」と考えてしまいますが、公務員の場合は飲み会に参加しないことで出世に悪影響を与えることはほとんどありません。

1~2年で上司がコロコロ変わる公務員の世界だと、人間味だけでのし上がることは困難です。シンプルに仕事で評価される人が出世して、仕事で評価されない人は出世しません。

なので、飲み会で上司にヘコヘコしても評価が上がることはなく、日頃の業務で評価されれば問題なく出世できます。

現に、飲み会には一切参加しないのに部長と直接やりとりできる優秀な先輩もいました。30代の主査級の職員に部長から直接電話がかかってきて、臆することもなくやりとりしている様子は只者ではありません。

飲み会じゃなくても仕事の信頼関係は築けるので、出世したいなら自分の業務で結果を出すことに全力を注ぎましょう。

県庁職員と市町村職員では飲み会事情が異なることも

地方公務員でも県職員と市町村職員では毛色が微妙に違うので、飲み会事情にも若干のズレが生じます。

市役所から県庁に転職した同期の話を聞く限り、県職員の方が人間関係がドライなため飲み会も少なくプライベートが確保しやすいです。

学校単位で考えると、県職員は学年全員との関係で、市町村職員は1クラス単位の関係になりやすいといったイメージ。クラスだと嫌でも情報が入ってきますが、学年が違う生徒の話なんて関心ないですよね。

 

県職員は人数自体が多いし短期間での異動を繰り返すため、たとえ同じ職場で働いた人でも顔と名前が一致しないことなんてよくあります。たまに「お疲れ様です。」と声をかけられても、名前が出てこないなんてことはしょっちゅうです。

顔見知りと廊下ですれ違っても会釈ぐらいしかしないですし、普通にお互いが暗黙の了解で無視静観することだってあるくらい。

顔見知りは増える一方だけど、プライベートの話までできる密接な関係性に発展しにくいのが県職員の特徴なので、当然のごとく飲み会を開催する人が少ないです。

このため、仕事とプライベートを分けたい人には心地よい環境かもしれません。

行政職にもなると同期が多くなるので、最初こそ研修終わりに飲み会などが開催されますが、3年目くらいになると仲のよい一部のメンバーでしか集まらなくなりますからね。

 

一方、市町村は狭い社会のため否が応でも人間関係が密接になりやすいです。横の繋がり
も縦の繋がりも太くなりやすいのが特徴と言えます。

以前に比べて市町村職員の関係性も希薄になってきたとは言え、県職員と比べると市町村職員はノリのいい人も多く、みんなで集まって飲み会をすることが好きなタイプが結構います。

市役所で働いていた同期の話では、毎月1回は何かしらの飲み会に参加していたそう。職場、同期、若手、商工会議所など相手はさまざま。

行かないという選択肢もありますが、人当たりがいいと誘われますし断れないのが現実です。県職員以上に人間関係が重要な組織なので、飲み会に参加しないというハードルは予想以上に高いのです。

ただ、市町村職員を続けているうちに人脈がどんどん蓄積していくので、密接な関係性のおかげで県職員と比べて仕事がやりやすくなるのも事実です。

県職員は縦割りがすごくて仲間意識が全くないのですが、市町村職員同士は仲がよい印象があるので、飲み会を通してコミュニケーションを取っていけば仕事上の恩恵を受けやすいのはメリットと言えますね。

公務員は飲み会が好きな人と嫌いな人が共存できる組織

結局のところ、飲み会が好きな人は自分達で機会を作って楽しんでいるし、苦手な人は必要最低限だけ関わって自分のプライベートを楽しんでいます。

飲み会が好きな人達もわざわざ苦手な人達を巻き込んでまで強要参加させることもないので、お互いがほどよい距離感で共存しているバランス感覚のとれた組織と言えます。

公務員は優しい人が多いので、飲み会が苦手な若手の気持ちも汲んでくれる配慮があります。民間企業でたまにある体育会系ノリもほとんどなく、パワハラ・セクハラに厳しいため個人の意思が尊重されやすいです。

 

好きな人は集まる。苦手な人は集まらない。

 

シンプルな考えが通用する組織なので、飲み会が苦手な僕でもまったく不満がありませんでした。仕事もここまでシンプルに考えてくれれば、公務員はもっと素敵な組織になるのに。

 

ということで、今回は公務員の飲み会事情について話してきました。

飲み会事情だけで仕事を決めるのはマズイですが、こうした実情があることが参考になれれば幸いです。

「嫌なことはしない!」という選択はあながち間違ではないので、飲み会が苦手な公務員は無理せず自分の声に耳を傾けてもいいかもしれませんよ。