公務員の仕事内容

「公務員は仕事が楽」というイメージはあながち間違いではない

県職員の頃は「いいよなー。公務員は楽そうで。」とよく皮肉を言われたものです。

ただ、これに関しては、正直否定できない自分がいます。というか、公務員は民間企業と比べると楽です。これは、公務員と民間企業の両方を経験した僕の客観的な意見。

この記事では、元県職員の目線で公務員の仕事が楽な理由について詳しく解説していき
ます。

元県職員が「公務員の仕事は楽だ」と思う4つの理由

  • 仕事の手順まで与えられる
  • ノルマがない(数字に追われない)
  • 働き方次第では暇な部署を渡り歩ける
  • 激務部署でも時間をかければ何とかなる

仕事の手順まで与えられる

公務員の仕事は法令やマニュアルに沿って進める業務が多いので、異動した瞬間に業務だけでなく仕事のやり方まで与えられます。

公務員の仕事はそれほど質を求められないので、淡々と引継書のとおり作業していれば大きなトラブルもなく1年を無事に過ごせます。2年目以降はもっと効率的に作業できるので、より楽になるでしょう。

つまり、誰がやってもそこそこの成果を出せるのが公務員の仕事というわけ。公務員試験を突破するレベルの勉強能力があれば、難易度が高く感じる業務はほとんどありません。

新規事業など頭をフル回転で使う仕事を与えられるのは一部のエリート達だけなので、普通の公務員だとコツコツ積み重ねることができればOKです。残業するのも質ではなく量の問題ですから。

民間企業みたいに利益を考える必要がないですし、指示されたり与えられた仕事を終わらせさえすれば合格点を貰える公務員はやっぱり楽だと言えます。前任者と同じ仕事をしていれば許される世界はそれほど多くはありません。

ノルマがない(数字に追われない)

公務員にはノルマがないので、結果を出さなくてもよい環境にいます。数値目標はあっても達成できなかったからと言って特にペナルティーがあるわけでもありません。

このため、職員同士で競い合うこともなく、「数字を出さなきゃ!」というプレッシャーが一切ないです。たとえ管理職が数字にこだわっても、現場のモチベーションは低いままなのが現実です。

そもそも誰も他人の業務に関心がないので、仕事に影響が出ない程度に手を抜いたところで文句を言われることがないです。上司も細部までは部下の業務を理解していないので、自分の関心がある部分にしか口出ししてきません。

やはり「結果を出せ」というプレッシャーがないのは精神的に楽です。民間から公務員に転職してきた人のほとんどは「ノルマがないのは天国だ!」と口にするくらい。

結果を出さなくても年功序列で給与が上がる仕組みこそ、公務員の仕事は楽だと言っているようなものです。

働き方次第では暇な部署を渡り歩ける

県職員の場合、本庁のルーチンワーク部署や出先機関なんかが業務量の少ない暇な職場と言えます。一概に〇〇課の全員が忙しいとは言えないので、課で判断しない方がいいですが。

それでも県職員目線で言うと、本庁の激務部署以外だと月の残業が30時間以内の職場が多い実態があります。つまり、優秀な人材だと評価されなければ、楽な部署を渡り歩くことができる可能性が高くなるのです。

基本的に、やる気のない公務員は、出先機関や本庁でも暇な部署に配属されます。間違っても各自治体の重要ポストに異動することはありません。

若手の頃は本庁勤務もあるかもしれませんが、出世レールから脱落してしまえば徐々に出先機関中心の環境になるでしょう。

本庁にいようが出先機関にいようが年収は毎年上がるので、仕事ができなくても生活が苦しくなることはありません。仕事をしないのに年収が上がり続ける組織なんてほとんどないですからね。

出世を諦めさえすれば、公務員ほど楽して給与が上がる職業はそうそう見つかりません。

激務部署でも時間をかければ何とかなる

仮に激務の部署ばかりに配属される公務員でも、時間をかければ終わる仕事がメインなので、根性でなんとかなる部分があります。「残業すればいつか終わるんだ。」という前提は心に余裕と安心感をもたらせます。

また、周りの職員も残業しているので、そのうち残業することに抵抗がなくなり、体力面でもなんとかなります。根性丸出しで事務作業を淡々とこなせば終わる仕事なので、気持ち的にも民間よりは楽なのです。

何か施策を考えるにしても、時間切れでタイムアップになれば終わりますし、激務だろうが気合いで乗り切れるのが公務員の世界です。まともな自治体なら残業代も貰えるので、喜んで激務部署を希望する人もいるくらい。

現に、銀行員から公務員に転職した同期は、激務部署の代表格である財政課で働いていたときでさえ「民間時代のほうが辛かった…」と言っています

時間で解決できる仕事なら気が楽なんだとか。僕は残業が死ぬほど嫌いなので理解に苦しみますが(笑)

【結論】公務員の仕事は民間企業より楽

公務員の仕事も様々ありますが、やはり民間企業と比べると「公務員の仕事は楽」だと言わざるを得ません。もちろん、民間企業でも大したことない仕事はありますが。

これに関しては、公務員の離職率の低さがすべてを物語っています。仕事が大変で辛すぎたら新採職員が3年以内に消えちゃいますが、僕の同期では60人いて退職したのが2人いるかいないかのレベルです。

公務員という独特の組織が合わない人にとっては辛い仕事かもしれませんが、離職率の低さから見ても公務員の仕事は民間よりも楽だと言えます。

特に働き方をコントロールして出先機関勤務を長くすれば、仕事のストレスで辛くなることはほとんどありません。ストレスがあったとしても人間関係が主な原因です。

 

このため、「楽したいから公務員になる」という甘ったれた意見はそこまで的外れではないんですよね。

働く価値観に正解なんてないのだから、「給与がそこそこあって楽な仕事がしたい。」という考えが幸せに向かうのであれば問題ありません。現時点でノルマがきつい仕事で参っているなら、公務員への転職はあなたを楽にする可能性が高いです。

公務員試験ってハードルが高そうに思われがちですが、最近では民間企業からの転職組も人数が増えてきているので、そこまで狭き門ではありません。

僕自身、民間企業で3年間働いてから公務員に転職しました。気合と根性で半年ほど努力したら偏差値55の理系大卒でも行政職試験を合格できたので、誰にでもチャンスはありますし意外と何とかなりますよ。

民間企業から公務員を目指す方は、以下の記事をぜひ参考にしてください。

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