公務員の実情

地方公務員のサービス残業のリアルな実態に元県職員が迫る

安定した好待遇のイメージが強い公務員ですが、「サービス残業ばかりでブラック企業と変わらない…」なんて声もちらほら聞こえてきます。

ネット上では両方の意見が飛び交っており、結局、残業代は出るのか、それとも出ないのか。これから公務員を目指す人はきっと不安なはず。

そこで、本記事では公務員のサービス残業のリアルな実態について、県職員として働いた経験から解説していきます。

【結論】サービス残業の有無は自治体に左右される

白黒ハッキリしない答えですが、公務員のサービス残業は自治体に依存しています。

同じ行政職の公務員なのに、働く自治体によって『残業代が全額支給される人』もいれば『サービス残業ばかりで給与に反映されない人』もいるってことです。

 

それでも、僕の肌感覚だとサービス残業をしている公務員の方が少ないです。

「公務員はブラック企業並みだ!」と話を盛っている人もいますが、実際のところはホワイト寄りの待遇を受けることができると思ってOKです。

やっぱり公務員は民間企業よりも働く環境が整っていますよ。公務員しか経験したことがない人は自分達がいかに恵まれているかを実感しましょう。

 

ちなみに僕が働いていた自治体では、月の残業時間に上限はなく、申請した分だけ満額支給されました。

たとえば20時30分に退庁したのなら、17時15分~20時30分の時間外申請するって感じです。

異動先のどの部署でも同じ状況だったので、サービス残業している職員はほとんどいないでしょう。

働き方改革による時間外削減の動きはあっても、時間外申請に悪影響はありませんでした。

ちなみに、同期の話を聞くと、「残業が多い」という不満があっても「残業代が出ない」という声は聞いたことがありません。

残業代目当てで、あえて忙しい部署に異動希望を出す人もいるくらいなので、働いた分はちゃんと支給される環境ではあることは間違いないです。

サービス残業を強いられる公務員もいる

ただ、自治体によっては、働いた時間より圧倒的に少ない残業代しか支給されない公務員がいるのも事実です。

本当は残業時間が40時間なのに、実質15時間分の時間外手当しか支給されないとかですね。

 

高校時代の同級生が市町村職員でいるのですが、残業代は年間の予算があり、それぞれの課に振り分けており、予算が尽きるとサービス残業になるそうです。

これは、財政規模が小さい地方の市町村に多く見られるケースで、財政難により人件費を削っている現状があると言えます。

 

ただし、財政規模が大きいから残業代が無限に支給されるわけでもありません。政令都市でもサービス残業があるって話も聞いたことがあります。

また、財政規模が小さくても残業代は満額支給される自治体もあるので、一概に「人口の多い自治体に行けばサービス残業しなくて済む!」とは言えません。

 

僕が働いていた自治体の人口は、全国でも下から数えた方が早いですし、県民の年収も低い高齢化が進んでいる県でした。

それなのに、時間外手当は満額支給されたので、自治体の雰囲気とか県民性、これまでの通例なんかも影響してくるのだと推測できます。

 

「うちの自治体はサービス残業一切ないです!」とHPで公表してくれたら受験生も安心して入庁できるのですが、都合の悪い部分は徹底的に蓋をする公務員風習により、サービス残業の有無は入庁してみないとわからないのが現状です。

大きな自治体であればあるほどサービス残業が少ない傾向にはあるため、人口規模が一つの目安にはなりますが、絶対に失敗したくないなら、あらゆる人脈を駆使してそこで働く現職公務員から情報収集したほうが間違いないですね。

職場の雰囲気によって申請しにくいケースもある

パワハラに厳しくなった現代ではあまり見られなくなりましたが、昭和を生き抜いた世代の中には、「普通は20時以降までは時間外申請しない!」やら「俺が若い頃はサービス残業が当たり前だった!」みたいな雰囲気をバリバリ出している老害も僅かながら存在します。

こんな人は絶滅危惧種かと思いきや、時代に合わない価値観を持った上司も結構いるので、配属先によっては時間外申請しにくい職場もあることを覚えておきましょう。

異動の多い公務員は、人間関係によるガチャ要素が強いので、ハズレくじを引かされると大変です。

 

公務員は場の雰囲気を重んじる人が多いため、上司次第でサービス残業が増えてしまう可能性もゼロではありません。

上司とバトルするのも精神的に消耗しちゃうので、残業代を捨てて時が過ぎ去るのをひたすら待つのも選択肢の一つです。

まぁ、僕はどんな上司だろうが19時以降は15分単位で時間外申請していたので、個人の価値観による影響もそれなりに大きいと思います。

上司の顔色を気にしすぎる人は、結構サービス残業してますからね。

自ら時間外申請しない上司は部下の首を絞めている

あきらかに時間外申請に厳しい態度を取る上司も嫌ですが、意外と厄介なのが、自分自身が時間外申請しないで無言の圧力をかけてくるタイプです。

俺が時間外申請していないんだから、わかっているよな?的な感じで、本人にはそんな意志がないかもしれませんが、部下はそう感じてしまうものです。

サービス残業するのが美徳とか思っているのか、サービス残業すれば評価されると思っているのか…

 

誰に気を遣っているのかわかりませんが、部下としては上司がサービス残業しているのに自分だけ時間外申請は出しにくいのが本音です。

部下が働きやすい職場を作りたいなら、「残業しないで帰りましょう」と呼びかけるだけではなく、やむ終えない残業が発生したら時間外申請しやすい雰囲気を作る努力が必要です。

結果的に、部下にサービス残業させる上司はハッキリ言って見苦しいですよ。

まとめ

  • 公務員のサービス残業は自治体によって左右される
  • 上司によっては時間外申請しにくい場合に遭遇する可能性もある
  • 上司の顔色を伺いすぎてサービス残業しすぎる人もいる

なお、残業に対する考えは個人差もあるので、真面目すぎる人はサービス残業しがちです。

僕みたいに15分単位できっちり申請する人もいれば、1時間単位で申請する人もいますし、19時くらいの残業じゃ時間外申請しない人もいたり、ルールが曖昧なので自分で判断しなくてはいけません。

個人的には、労働力の対価として残業代は1分でもきっちり貰いたいくらいですが、あまりにケチケチすると敵を作ってしまうこともあるので、職場の雰囲気を見ながら対応するのが賢明ですね。

とはいえ、残業しないでサッサと帰るのが一番です。勤務内で終わらせるよう効率的な仕事をする努力も公務員には必要になってきます。

若手公務員の残業は要領が悪いだけ!年100時間削減に成功した僕の仕事術 最近では公務員=暇というイメージもすっかりなくなってきて、世間とのギャップが埋まってきていると感じています。 もちろん暇な...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です