公務員の実情

公務員の労働組合はメリットよりデメリットの方が大きく感じる

現役公務員の多くが加入している「労働組合」。

僕が新規採用で入庁して1ヵ月も経たない頃、先輩から「昼休みに労働組合の説明会があるから一緒に行こう。」と言われ、説明会後に「みんな入っているから」という理由だけで加入しました。

しかし、労働組合に入ってから「やめておけばよかった…」と感じるように。労働組合に入ったことで恩恵を受けることが少ないからです。

そこで今回は、地方自治体の労働組合について深堀りしていきます。これから公務員になる方は目を通しておいた方がいいですよ。

労働組合に入る公務員が多い理由

結論から言うと、新人公務員は労働組合に入らなくても問題ありません。もしタイムマシンに乗れたら、僕は労働組合の勧誘をきっぱり断ります。

ですが、それでも加入者が多いのは、労働組合のやり方がちょっと汚いからです。説明中のキラーフレーズ「ほとんどの職員が加入しています。」を言われたら、入らない人が悪という認識が否が応でも刻まれますからね。

加入率がほぼ100%とか言われたら、社会人なりたての若い子は「こういうのは入るのが当たり前なんだ。」って思います。相当意志が強い方じゃないと、流れに身を任せて加入してしまうでしょう。

さらに、僕の自治体では、先輩が新人を説明会に連れて行かなければいけないルールがありました。新人以外は全員労働組合に加入しているため、会場には「当然入るよね?」という空気が流れています。

労働組合の監視もあるため、先輩も「加入しなくていいよ。」なんて言えません。完全アウェーの中で判断しなければいけない状況になり、正常な判断ができないままサインしてしまうのです。

こうした悪循環こそ、労働組合の加入率が9割近くまで達しているカラクリです。多くの公務員が「入らなければよかった…」と後悔しているのは言うまでもありません。

労働組合は一度入ると途中で脱退しにくい

「デメリットに感じるなら脱退すればいいのでは?」と思うでしょう。確かに労働組合に強制力はないので、脱退することも可能です。

ですが、労働組合を脱退するためにはとてつもないエネルギーが必要になるため、ほとんどの方が我慢している状況にあります。

というのも、労働組合を脱退したい旨を伝えても、簡単に「わかりました。では手続きを取りますね。」とはなりません。

必ず説得されます。

労働組合も慣れっこなのか脱退を阻止するために全力を尽くしてくるのです。脱退を希望した人に聞くと、毎日職場まで来て引き止められるため精神的に参るそう。

しかも一人ではなく複数で説得されるため、面倒くさくなって「もういいです。脱退しません。」と折れてしまう人が続出です。

賢い人だと、同期数名で脱退チャレンジを行い、しつこい説得を団結力で乗り越える作戦に出ています。一人よりは複数でアタックした方が精神的ストレスを分散できるのでオススメです。

【個人的見解】労働組合に加入するデメリット

毎月天引きされる労働組合費が高すぎる

労働組合に入って一番デメリットを感じるのが、毎月5千円の組合費です。給料に応じて年々上がってくるのですが、新人の時でさえ4千円は天引きされていました。(自治体によって組合費は異なります。)

手取り17万円なのに5千円も取られたらダメージが大きすぎますよね。年間6万円、30年で180万円ですから、労働組合に入るだけで車1台分の貯蓄が吹き飛ぶ計算になります。

 

問題なのが、組合費の使い道。

 

僕の自治体では週1回、職員新聞なるものが配布されていました。選挙やらマイカーローンの情報やら正直言って興味のカケラもない内容ばかり。

今の時代PDFにしてメールで送ればいいものを、毎週ビラ配りをしているのです。印刷経費でどれだけ使っているんでしょうね。

さらに、労働組合では定期的に勉強会と呼ばれる交流会が開催されています。

新採職員向けの若手交流会ならわかりますが、他県の労働組合と勉強会をするための経費にも使われているのはちょっと気になったりします。

色々と節約できる部分がたくさんありそうな気がしてなりません。組合費を安くしてくれれば、労働組合に対して寛大な心を持つことができるのですが…

労働組合に加入しなくても給与アップの恩恵が受けられる

労働組合の専従職員が「労働組合が交渉しているから給料がアップするんだ。」とよく言っていますが、労働組合に入っていない職員も同様に給料がアップするので不公平感が拭いきれません。

そもそも、公務員の給料やボーナスは民間に準拠しているため、よっぽどのことがない限りは大幅に給料が減らされることはありません。人事委員会が業務を怠ることはまずないです。

なので、労働組合に加入しているから給与が安定しているという考えは通用しません。ただ乗りフリーライダーになった方がよっぽどコスパがいいですからね。

真面目な公務員の中には「フリーライダーになるのは失礼だ。」という考えを持って労働組合に加入している人もいます。ご自身が納得しているのであれば問題ないですが、僕みたいな小さな人間は「組合費払っていないのにズルい!」って思っちゃいます。

労働組合に入ると得られる微妙なメリット

自治労共済に加入できる

労働組合に加入すると、生命保険やら医療保険、自動車保険など、掛金が安いと好評の自治労共済を利用することができます。

ただ、公務員であれば共済組合の範囲でも十分な保証がされているので、わざわざ自治労共済で医療保険などを充実させる必要はないと個人的には思います。

自動車保険もネット保険の方が安かったりしますからね。昔よりも自治労共済の旨味は少なくなってきているのは間違いありません。

ちなみに、僕は互助会のグループ保険も「先進医療を受けたい!」とか特別な理由がなければ加入する必要がないと思っているタイプです。保険に関してはかなりシビアに検討しています。

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仲間を守ろうと動いてくれる

たびたび組合員回覧で、亡くなった職員の遺族のために労働組合がカンパ金の募集を働きかけています。

小さなお子さんがいる家庭にもなると公務員全体で結構な額になるので、いざという時には労働組合が頼りになります。そして、公務員同士の絆にホッコリします。

さらに、故意ではない交通事故で相手を死亡させてしまった職員の処分を寛容にする旨の署名活動も労働組合が動いていました。

どれほどの効果があるかはわかりませんが、仲間想いな点に関しては素直に嬉しいですね。

若手交流会での出会い

若手のうちは交流会という名の飲み会やボーリング大会に無料で参加できました。

特に温泉宿での交流会は看護師さんと出会えたりして楽しかった記憶があります。そこで出会って結婚した同期も知っています。

公務員は部署内くらいしか出会いがないので、会費が安いなら積極的に参加してもいいかもしれません。

また、男女の出会いだけでなく様々な世代の知り合いが増えます。職種が違う人と話せる機会も滅多にないので、飲み会好きなら楽しいと思いますよ。

労働組合に入るも入らないも自己判断

メリットもいくつかありますが、個人的には月会費が高額すぎるためデメリットの方が大きいと判断しています。新採職員が本気で悩んでいたら「やめときなよ。」って耳打ちするでしょう。

僕の同期や先輩もみんな口を揃えて「組合費高すぎる。脱退したい。」と言っています。最初は「加入するのが当たり前」だと思っていたけど、年数が経つにつれて「間違った判断だった」と後悔するパターンの人が多いですね。

最終的に労働組合の加入を決めるのは自分自身なので、労働組合からの情報だけで判断しないで周りの先輩に本音を聞き出すことも重要です。

社会人になると優柔不断で流されやすい人は損しやすいので、これから公務員として働く方は自分の意志をしっかり持って後悔しない選択をしてくださいね。