ニキビ

硫黄がニキビに効果ある理由と副作用で悪化する人の特徴を解説していく

卵が腐ったような臭いのする温泉がニキビに効果的とよく聞きますが、これは硫黄(イオウ)の働きからそう言われています。

ニキビ用コスメが増えている現代では、色々な有効成分が化粧品に配合されていますが、昔はニキビを治す成分と言えば「イオウ」を挙げる声がほとんどでした。

僕も中学生の頃は、父親から「ニキビにはイオウが効くから」と言われ、硫黄が含まれている温泉によく連れて行かれたものです。特に親世代の認識ではニキビ治療=イオウという公式があるくらいイオウ信者が多い気がします。

ただ、ニキビにイオウが有効というのは間違いではありませんが、同時にニキビを悪化する可能性も秘めている側面もあります。

「ニキビができたらイオウ」と安易に考えないためにも、ここでイオウがニキビに効果的と言われる理由と副作用について確認していきましょう。

硫黄がニキビに効果的と言われる理由

皮膚科で処方されるイオウカンフルローションいう化粧水にもイオウが配合されており、イオウがニキビに効果的な成分だと専門家にも認められています。

最近の皮膚科ではディフェリンゲルなどを用いた治療が主流となり、その姿はあまり見かけなくなりましたが、今でもイオウはニキビに効果的と言われています。

イオウがニキビ治療に使われているのは、以下の働きによるためです。

イオウの効能
  • 殺菌作用
  • 角質軟化作用
  • 脱脂作用

殺菌作用は、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を抑えることで炎症の悪化を防ぐ働きになります。

今あるニキビだけでなくニキビ予防にも有効なため、ニキビができやすい体質の人への効果が期待できます。イオウはニキビを治すイメージを持っている人も多いですが、実はニキビを予防する効果の方がメインなんですよ。

 

角質軟化作用は、文字通り角質を柔らかくする働きです。

ニキビが発症する根本的な原因の一つに「角化異常」が挙げられます。角化異常とは毛穴周辺の壁が厚くなることであり、これにより毛穴が塞がり皮脂が毛包の中で溜まってしまいます。

肌が厚い人に多く見られる現象ですが、原因は一つではないため角化異常を予防することは難しいです。男性ホルモンや乾燥、ストレスなど様々な要因が組み合わされていることが考えられますが、全てをコントロールするのは大変ですからね。

このため、イオウの働きにより肌を柔らかくするアプローチが有効になってくるんですね。

またイオウの力で角質を柔らかくすることで、他の有効成分が肌に浸透しやすくなるといった相乗効果も期待できます。

 

脱脂作用は、アクネ菌のエサとなる皮脂の分泌量を抑える働きのことです。

脂性肌で皮脂がベタベタする人にとっては嬉しい作用ですね。特に思春期ニキビの主な原因は、過剰に分泌される皮脂によって角化異常を引き起こすこと、皮脂が酸化して過酸化脂質が発生し肌を傷つけることが考えられますから。

このため、皮脂を抑えるというアプローチは思春期ニキビケアには有効です。皮脂量をイオウの働きでコントロールできればニキビ予防に効果的と言えます。

硫黄の副作用でニキビが悪化することもある

ここまでの話から、イオウはニキビ治療にとって万能な気がしますが、一方でイオウがニキビを悪化させる原因になる場合もあります。

「イオウ最強!」と信じ込み、ジャンジャン使用していると治るどころかニキビが増える場合もありますので、イオウの肌への悪影響についても確認していきましょう。

先ほどイオウには脱脂作用があると説明しましたが、この働きが肌に悪影響を及ぼす可能性があります。

具体的に言うと、肌を乾燥させすぎてしまう危険性が潜んでいるのです。相性の悪い人だと、肌のバリア機能を低下させる要因になることもあります。

皮脂量の多い10代であれば脱脂作用がいい方向に働くことが期待できますが、皮脂量の落ち着いた年代の肌にとっては、乾燥が原因による大人ニキビを悪化させる可能性が高くなります。

(画像はシセイドウ ビノラボより)

特に頬の肌は皮脂量と水分量が少ない傾向にあるので、イオウの成分によりほっぺたやフェイスラインの肌が荒れたりニキビができやすくなるといった副作用が起こりやすいです。

角質軟化作用は大人ニキビにも有効な働きではありますが、脱脂作用がある以上、敏感肌や乾燥肌の人は使用しないことをお勧めします。

イオウ配合治療薬は、あくまで思春期ニキビに有効だと認識した方がいいですね。ただし、思春期ニキビであっても取り扱いに注意しないと肌がかぶれたり荒れる原因になるので気をつけましょう。

イオウで肌荒れした僕の体験談

硫黄が含まれている温泉に長時間入っていると肌がヒリヒリしますよね。僕も硫黄温泉をバシャバシャかけたり顔をお湯に埋めたことがありますが、その後にヒリヒリと顔が真っ赤になり数日赤みが引かないほど苦労した経験があります。

ニキビ肌は外部の刺激にデリケートになっているため、過度なイオウの使用で肌が荒れたのだと思います。イオウをつけたからって1日でニキビが治る魔法の薬ではないので、使用はホドホドにしましょう。

 

また、炎症ニキビが顔中に広がっている肌にイオウ成分を配合したニキビ薬を塗った時に、肌がブヨブヨとかぶれたこともありました。

使用範囲が大きくなると肌への負担も大きくなるので、ニキビが酷くなっているのなら迷わず皮膚科に行きましょう。イオウは万能薬ではないことは忘れずに。

なお、言うまでもないことですがイオウはニキビ跡に有効な成分ではありません。ニキビ跡治療にイオウを塗るとか時間の無駄でしかありません。凸凹はもちろんのこと、赤みや色素沈着の改善も期待できません。

イオウとニキビ|まとめ

イオウはニキビ予防に有効な成分ですが、一方でニキビを悪化させる側面もあります。

オイリータイプの人はイオウの恩恵を受ける可能性がありますが、肌のバリア機能が低下しやすい敏感肌や乾燥肌の人は使用をやめた方がいいでしょう。

イオウは全てのニキビを治す薬ではありませんので、「イオウがニキビに効果がある」という漠然とした情報を信じるのは危険ですよ。

自分のニキビの原因を分析して、イオウが効果的と判断してから使用しましょう。