公務員試験

公務員予備校に通うメリット・デメリットを独学で合格した元県職員が解説する

元公務員のとむです。

公務員を目指すにあたり、独学か予備校かで悩んでいる受験生もいるでしょう。

そこで本記事では、公務員予備校のメリット・デメリットを独学で合格した元県職員の視点で解説していきます。

公務員予備校のメリット

  • 勉強する環境に身を置ける
  • 模擬面接が受けられる
  • テキストを揃えてくれる
  • 苦手科目の理解が早まる

勉強する環境に身を置ける

予備校に通う最大のメリットは、環境を変えて勉強に集中できることです。

人間は気合いだけで習慣を変えようとしても3ヵ月と持たないので、予備校という勉強しやすい環境に身を投じることはかなり効果的だと言えます。

 

特にこれまで勉強から逃げてきた人ほど、強制力を味方にすることが大切です。

自分の生活に予備校に通学する習慣を入れるだけで、予備校を中心とした考え方が自然と身につきます。

これくらい環境を変えなければ勉強できない人は山ほどいるので、勉強に自信がない受験生は予備校の持つ強制力を利用しましょう。

 

また、同じ志を持った仲間やライバルが周りにいることで、「自分も負けないぞ!」と刺激やモチベーションに繋がります。

他の人が勉強している様子を見ていると、それが当たり前の状態になってくるため、自分が勉強することへの抵抗感が薄れるのです。

 

独学の場合、家やカフェでの勉強がメインになりますが、自分を律することができなければ勉強環境が悪くなるのは目に見えますよね。

公務員試験対策はマラソンと同じ長丁場なので、集中して勉強できる環境を整備しなければ話になりません。

ただ机に座ってスマホを触りながら勉強するようでは、1年勉強しようが不合格一直線だと言えます。

模擬面接が受けられる

近年の公務員試験は筆記だけでなく、面接試験の配点が高くなっています。

筆記合格者でも半分近くが最終合格できない事実をもはや無視することはできません。

しかし、面接試験は筆記と違い一人で問題集を解いて実力が上がるものではなく、実践形式での練習が必要なため独学では対策が困難だと言えます。

 

一方、大手予備校では面接対策にも力を入れており、座学だけでなく模擬面接を無制限で繰り返し受けることができる点はかなりのアドバンテージです。

大学やジョブカフェ等による模擬面接と違い、公務員試験に精通したプロ集団からの指摘やアドバイスをもらえるので、最初は失敗しても何度も練習することで合格レベルには余裕で達することができます。

 

多くの受験生が苦手とする面接試験をカバーできるのは予備校の大きなメリットです。

民間企業などで面接経験がないままぶっつけ本番を迎えるのはリスクが大きいので、公務員試験1本に集中する人こそ予備校の面接対策はオススメになります。

テキストを揃えてくれる

独学の僕がとても面倒に感じたのが、参考書と過去問を調べて購入するところでした。

独学でも合格するためには、約7万円分のテキスト(過去問)を揃えなければいけません。

地方上級試験(県庁や市役所)では、教養15科目、専門12科目ほど試験範囲が広く、僕は40冊以上のテキストを購入しました。

 

また、市販の参考書には良し悪しがあり、適当に揃えてしまうと合格から遠ざかります。

つまり、数を揃える手間だけでなく、良書を選ぶ情報収集など、独学は勉強するまでの準備に相当時間を奪われてしまうのです。

 

一方、予備校では使用するテキストを用意してくれるので、受験生は勉強だけに集中できます。

当たり前のようなことですが、独学を経験してみて、時間をお金で買うことの重要性が身に沁みました。

苦手科目の理解が早まる

公務員試験の勉強の基本は、過去問をひたすら頭に叩き込む暗記スタイルです。

独学でも予備校でも、最終的には数多くの問題を記憶することが合格への近道になります。

 

科目によっては、いきなり過去問から始めて必要な知識を後から仕入れるやり方が効率的ですが、苦手科目に関しては理解するまでどうしても時間がかかります。

また、暗記だけで対応できない科目もあり、答えを導くための理解がないと少し問題を捻られただけでパニックになることもあります。

 

特に法律系や経済系を大学で勉強してきた人はすんなり理解できますが、理系出身者など専門知識がゼロの人にとっては独学だと迷子になるのが目に見えます。

苦手科目を独学で頑張ったけど、結果的に中途半端になってほとんど不正解というケースが一番危険。

それを防ぐためにも、予備校の講義で基本を抑え、わからない部分はその日のうちに解決して、復習で理解を深めるというステップを踏むことが大切です。

学習理解に自信がない人ほど予備校の講義は力になるでしょう。

公務員予備校のデメリット

  • 独学と比べて費用負担が大きい
  • 教室講義は自分のペースで勉強できない
  • 勉強した気になりやすい

独学より費用負担が大きい

当たり前ですが、予備校はお金がかかります。ここが一番のネックだと感じる人も多いでしょう。

大手予備校では、筆記試験(教養・専門)・論文・面接試験の対策カリキュラムで約35万円ほど費用負担が避けられません。

 

ですが、金額を理由に独学を選ぶのはリスクが大きいです。

たしかに僕のように独学で合格できる人もいますが、そう簡単に誰でも合格できるわけではありません。

自分に自信があって学習ベースが構築できている人が独学を選択するのは問題ないですが、貧乏性でケチなことを理由に独学を選ぶ人はほぼ落ちます。

公務員試験を独学でも合格できる人の5つの条件と注意点を解説する公務員試験を受けるにあたって、勉強スタイルは独学か予備校の二択になります。 僕は働きながら独学で県職員になりましたが、その壮絶な経...

 

予備校の費用負担は、自己投資と考えるのが妥当です。

目標(公務員になる)を達成するために、より効果的な方法にお金をかけるのは最善の選択と言えます。

自分が独学に不向きだと認識しているなら、なおさら予備校は価値のある存在になるので、ここにお金と時間を集中させることは間違いではありません。

教室講義は自分のペースで勉強できない

公務員予備校は、学校の勉強と同じで、自分の学力に合わせて授業が進むわけではありません。

このため、授業が物足りなく感じたり、授業のペースについていけないことも想定されます。

人によっては自分のペースでどんどん進めていきたいタイプもいるので、そういう人には教室講義は合わないと言えますね。

 

ですが、公務員予備校では教室講義だけでなく、映像化した授業で黙々と勉強できるやり方も選べます。

僕は資格勉強のため予備校の自習スペースを使って勉強した経験がありますが、自分のペースでサクサク進めてわからない部分を巻き戻して理解を深める勉強方法はかなり自分に合っていました。

 

なお、一人で勉強するといっても、教室講義のように実際に予備校に通うため学習環境は整備されています。

自宅で勉強するWeb講座だと独学に近いですが、通学による映像講座は教室講義と同じ環境にいると考えて大丈夫です。

自分に合った学習スタイルで勉強できるのも予備校の強みと言えます。

勉強した気になりやすい

予備校に通っていたのに落ちる人は、すべてを予備校に任せっきりにして、授業を聞いただけで勉強した気になって満足してしまうタイプです。

これは公務員試験に限ったことではないですが、知識というのは自分で自主的に勉強してようやく吸収されるのです。

何度も同じところを記憶したり、解き方を理解したり、継続して自分の中に叩き込まなければ知識として定着しません。

 

授業を聞いて何となく理解しているつもりでも、実際に問題を解いてみたら見覚えがある程度で答えに辿り着けないケースはよくあります。

このため、復習や過去問潰しなど、自主学習に時間を裂けない人は本当に落ちます。

予備校の講義はあくまで問題を解くベース作りでしかないので、予備校に通っていることに充実感を抱いてはいけません。

重要なのは講義を聞くことではなく、いかに多くの問題を得点に結びつけるかなので、誰にも指示されないところで集中して勉強することが合否を左右するのです。

予備校のアドバンテージは予想以上に大きい

予備校に通わなくても公務員試験に合格することは可能です。予備校に通っても落ちる人は落ちますから。

県職員時代の同僚にも独学で合格できた人はいますし、いかんせん僕も独学で1発合格できた一人なので、事実として揺るがないものとなっています。

 

ですが、その裏側には独学で勉強して不合格になった人達が山ほどいることを忘れてはいけません。

途中で挫折した人も含めると、失敗した人のほうが圧倒的に多数派なのが現実で、独学で合格するためには、いくつものハードルを乗り越えなければいけないのです。

公務員試験を独学でも合格できる人の5つの条件と注意点を解説する公務員試験を受けるにあたって、勉強スタイルは独学か予備校の二択になります。 僕は働きながら独学で県職員になりましたが、その壮絶な経...

 

正直言って、独学で合格できる人はごく僅か。そもそも最後まで勉強できる人すら少ないです。

このため、自分の適性が独学に向いていると自信をもって言えないなら、予備校に通って学習環境を整えることをオススメします。

やはり凡人にとって、予備校のアドバンテージは公務員試験を有利にする可能性が高いです。

まとめ

  • 予備校の主なメリットは、学習環境と面接対策である
  • 予備校のデメリットは料金が独学より高いことだが、それ相当の効果が見込まれる
  • 予備校の料金は出費ではなく投資と考えるべき

予備校のメリット・デメリットを解説してきましたが、独学で合格した僕でもメリットの方が大きいと実感しています。

独学だとどうしても、自分で全てを管理してコントロールする能力が不可欠なので、普通の人が簡単に対応できるほど楽ではありません。

 

やっぱり一番怖いのは、独学で中途半端に勉強して時間を無駄にしてしまうことです。

極論を言うと、合格できなければ勉強時間がすべて無駄になります。

「次の年で合格すればいいじゃん」と悠長なことを言う人は、たいてい翌年も落ちるのが世の常で、公務員レベルの試験は1発合格を目指さないとダラダラして勉強に集中できません。

 

一方、予備校に通い強制的に学習環境を変えることで、合格者が自然とやっている勉強スタイルに近づくことができます。

あとは、講義の内容を理解して、ひたすらに過去問を中心とした問題集を覚えるのみ。

独学だろうが予備校だろうが、やるべきことはシンプルなので、いかに学習環境が整っているかが合格の鍵を握ります。

独学でも己の能力で環境整備ができる人、予備校の力を借りて環境整備する人、自分の適性を見極めて判断することが重要なのです。