公務員試験

公務員試験を独学で合格した半年間の極意を元県職員が全部伝える

どうも、民間企業で働きながら公務員試験に合格したアツシです。

公務員を目指すにあたっては予備校で勉強する選択肢もありますが、僕は働きながら一人で黙々勉強して県職員に合格できました。

ただし、独学で勉強する場合は十分な勉強時間と正しい勉強法が必須です。

いくら地頭がよくても1日数分の勉強で受かるほど公務員試験は甘くないです。

  • 独学で合格するための勉強時間
  • 独学の1日スケジュール
  • 独学の勉強法
  • 独学にオススメの参考書

予備校と比べて、独学は自分で全てを管理する必要があるため大変ではありますが、やるべきことをやれば合格するチャンスはやってきます。

僕の経験から公務員試験を独学で合格するために必要な情報を詳しく書いていくので、本気で公務員を目指す人は参考にしてください。

公務員試験を独学で合格する目安は半年で600時間

まずは、僕が公務員試験にチャレンジした時のステータスから見ていきましょう。

  • 大学偏差値55の理系卒
  • 行政職の専門科目は未知の世界
  • 筆記試験本番まで残り半年
  • 出勤は8時、帰宅は19~20時

こんな感じのどこにでもいる普通の会社員でした。

理系卒なのに専門職じゃなくて行政職を受けた理由は、シンプルに採用人数が多いからです。

 

学生時代の僕は無気力な人間で、勉強に打ち込むわけでもなく外にコミュニティを作って活動するわけでもなく、ただただボーっと時間が過ぎるのを待っているだけの人間でした。

なので、公務員試験を受験する決意をしたときの知識レベルは本当に雑魚すぎて、あまりにも無謀な挑戦に家族や友人は冗談に聞こえたそう。

 

文系科目中心の地方上級試験の知識はほとんどなく、さにゼロからのスタートだったと言えます。

また、筆記試験本番まで半年を切っていたので、今思うとかなりギリギリの状況から始めたなと思います。

 

それでは本題。

 

僕は平日3時間、休日6時間を半年間休まず勉強しました。

仕事と睡眠以外の時間をなるべく勉強に費やした感じです。

たまに仕事の都合で平日2時間とかの日もありましたが、その分は土日でカバーしてトータルではノルマを達成できました。

一発で筆記試験を合格できたので、独学の勉強時間の目安は約600時間だと言えます。

僕より学力がない人はプラスしないといけないし、文系卒や学力がそこそこある人ならもう少し抑えても大丈夫かと思います。

 

ちなみに、他の資格試験の勉強時間の目安を調べてみたら、公務員試験はそれほど時間をかけなくても合格ラインに達することがわかりました。

  • 行政書士…700時間
  • 日商簿記1級…800時間
  • 社会保険労務士…1200時間
  • 中小企業診断士…1500時間
  • 土地家屋調査士…1500時間
  • 1級建築士…2000時間
  • 不動産鑑定士…4500時間
  • 税理士…6000時間
  • 司法書士…6000時間
  • 公認会計士…7000時間
  • 弁理士…7000時間
  • 司法試験…20000時間

こう見ると、資格ではないですが公務員試験ってかなりコスパが高いのかもしれません。

資格は取得しても食べていけるかわかりませんが、公務員試験は合格すれば生活の保障は約束されたようなものですから。

「600時間も勉強しないといけないのか…」と考えるのではなく、「600時間で合格ラインに達するんだラッキー」くらいの気持ちでモチベーション上げましょう!

独学のスケジュール

スケジュール
6~7時 教養科目
7~8時 朝ごはん・身支度
8~12時 仕事
12~13時 お昼ごはん・苦手科目
13~20時 仕事
20~21時 夜ごはん・風呂
21~23時 専門科目

これが僕が試験勉強していたときの平日スケジュールになります。

独学で成功するかは平日の勉強時間が鍵を握っており、裏を返せば平日3時間の勉強が社会人にとって大きな壁となります。

仕事でクタクタになってから勉強するのは予想以上にキツイものです。

僕もかなり苦労したので大変さは人一倍身に染みています。

 

一番失敗するパターンは、帰宅後に3時間の勉強を計画すること。

これができたら苦労しないってくらい長続きしません。

なので、時間を分割してトータルで3時間を確保することをオススメします。

隙間時間を上手に活用すれば、3時間なんてあっという間に作れちゃいますよ。

僕は朝6時に起きて1時間、昼休憩時に30分、帰宅してから2時間で合計3時間30分を確保しました。

 

特に朝は頭がスッキリして最も集中できる時間帯なので、最低でも1時間は確保してください。

逆に夜は疲れのせいであまり集中できないので、23時で終わりにして就寝したほうが効率的です。

 

さらに朝に勉強するメリットとして、仕事前にノルマを潰していくと1日のプレッシャーから開放されます。

「家に帰ったら勉強しなきゃ…」と憂鬱な気分がなくなるのでモチベーションが下がらず継続しやすくなりますよ。

 

あとは、スマホをあえて手の届かない場所に置いたり、テレビを観ないようコンセントを抜いたり、勉強に集中しやすい環境づくりも徹底しました。

家で集中できない人は、近所のスタバとかを活用したり工夫してみてください。

独学期間は1年より半年がオススメ

600時間の現実に戦意喪失した方の中には、1年計画で平日1時間、休日4時間プランを立てているかもしれませんが、正直そんなダラダラやっていると合格の可能性が低くなります。

というのも、公務員試験って暗記することが多いので、短期間で集中したほうが知識がインプットしやすいからです。

少しずつ時間をかけるやり方だと脳内拡散して意外と覚えてないってことになります。

数的処理など教養科目に関しては、毎日演習問題を解くなど時間をかけたほうがいいですが、受験生が苦手な専門科目はほぼ暗記で対応できるので短期間で一気に勉強しましょう。

 

また、モチベーションの維持においても、独学で1年間継続するのはかなり難しいです。

特に最初は時間に余裕があるため怠けやすく、机に座っても集中できずに時間を消費してしまうこともあるでしょう。

その点、半年という期間はギリギリなので、最初にスケジュールどおり勉強する習慣が身につけば一気に駆け抜けることができます。

エネルギー切れしないで本番が近づくにつれ勉強時間が増えるのが理想です。

もちろん、1年前からコツコツ勉強を始めることを否定しませんが、それでもラスト半年間は集中して平日3時間、土日6時間のペースは最低限守りましょう。

公務員試験の独学勉強法は暗記中心

公務員試験はシンプルに暗記勝負です。

知っているか知らないかで得点に結びつく問題が多いため、極端な話、原理や論理がわからなくても合格点を取ることが可能になります。

難関試験の印象がありますが、意外と問題自体は大したことありません。IQとかあまり関係ないです。

 

問題は難しくないのに勉強しても落ちる人がいる理由・・・それは試験範囲の広さです。

勉強をイメージすると、『基礎知識を入れる→問題を解いて実力をつける』というパターンを想像しますが、試験範囲が大海原のような公務員試験でこれをやると撃沈します。

 

落ちる受験生に多く見られるのが、時間配分を考えずに参考書を熟読して実力試しに過去問を解くタイプです。

全ての科目を細かく勉強する時間があれば問題ないですが、800時間以下の勉強量で合格したいなら要領よく暗記することがマストになります。

 

そもそも公務員試験なんて、毎年出題する内容に大差が出ることはなく、出題形式も難易度も2・3年前とほぼ一緒。

このため、毎年出題する可能性が高い部分を中心に暗記をすることで、大部分の問題が解けるようになるのが現状です。

 

これは裏ワザではないですが、このことを知っている受験生はほとんどいないので、理屈にこだわっている受験生よりも、「よくわからないけど答えがわかる」という受験生の方が合格しやすいと言えます。

 

とにかく、正しい勉強法は暗記という本質部分を抑えておきましょう。

正しい勉強法を継続することで、問題と選択肢を見るだけで反射的に正誤を判断できるようになれます。

このレベルまで到達したら、合格に片足を入れていると考えてください。

合格者は過去問を使い倒す

普通の勉強法では、時間のない受験生はほぼ確実に落ちます。

そこで僕が実践したのは、過去問の問題を解くのに必要な知識だけをひたすら暗記するという勉強スタイルです。

 

過去問を制する者が公務員試験を制する、と言っても過言ではありません。

 

まずは、テキストを読む前にいきなり過去問をチェックすることから始めましょう。

この時、自力で解く必要はなく、すぐに答えを見て必要な知識を問題に書き出す作業が重要です。

過去問を汚すことをためらわず、間違っている文言を訂正し正文化しましょう。

過去問を実力試しの道具として使っていては、宝の持ち腐れでしかありませんよ。

 

復習しながら1周すれば、過去問が教科書となります。

あとは過去問に書き出した知識をインプットする作業を繰り返すのみ。

問題と知識をセットで覚えるのがミソです。

 

最初はチンプンカンプンでも、暗記していくうちに答えがパッと浮かんでくる体験をするはずです。

先ほども説明しましたが、理屈はわからないけど答えはわかるようになればこっちのもの。

これほど要領よく勉強できれば、600時間ほどの短い時間でも合格できる実力をつけることができます。

 

ただ、科目によっては基礎知識が必要な分野もあります。民法とか経済原論ですね。

この場合、基本をわかりやすくまとめている導入書が手元にあると便利です。

数よりも1冊をやりこむことが重要

あれこれ手を出す受験生は、勉強時間の割には知識がストックされていません。

「なんか見たことある問題なんだけど…」と何となく解ける気でいるだけで、実際のところは答えが絞れず不正解を選んでしまいます。

なんでこんなことにあるかというと、1冊の参考書を中途半端に勉強しても断片的にしか覚えられないからです。

 

中途半端な知識では、ひっかけ問題にまんまと騙されますし、安定して得点源になりません。

問題の質によって点数が変わるようでは、博打感覚で試験を受けているのと同じこと。

自分の人生を運に任せるなんて、公務員らしからぬ戦略と言えます。

 

大事なのは1問でも多くの正解を答えることなので、1冊を徹底的にマスターすることが合格者の勉強法になります。

新しい演習問題ばかりの勉強法では、いつまで経っても必要な知識が頭に残りません。

人間の脳は何回も復習しないと忘れるようにできているので、解いて答えを見て満足してを繰り返しても実力がつかないのです。

 

とにかく1冊を隅々まで覚えることが大事で、1度解いた問題を何度も何度も繰り返すことが公務員試験を合格するための近道です。

「1冊じゃ不安…」と浮気心が芽生えても、一途に1冊の参考書を愛し続ける純愛な心を持ちましょう。

この本質を見抜けないライバル達を尻目に、ひたすら受かる勉強法を実践してください。

科目 参考書数
文章理解 過去問1冊・英単語学習1冊
数的推理 参考書2冊
判断推理 参考書2冊
資料解釈 参考書1冊
一般知能 過去問1冊ずつ
経済原論(マクロ経済・ミクロ経済) 参考書1冊・過去問1冊ずつ
財政学 過去問1冊
政治学 過去問1冊
行政学 過去問1冊
憲法 参考書1冊・過去問1冊
民法 参考書2冊・過去問2冊
行政法 参考書1冊・過去問1冊
労働法 過去問1冊

上記が、地方上級試験に出題される主な科目に必要な参考書の目安になります。

実際に僕が使用した参考書の数になるので、これだけで合格できることは証明済みです。

イメージとしては、重要科目は2冊で、それ以外は過去問1冊だと考えてください。

 

民法は出題範囲が広いため4冊となっていますが、あとは多くても2冊で十分合格レベルまで力をつけることできるのです。

基本的には過去問を繰り返すことが公務員試験の本質ですが、理解しにくい部分に関しては、効率的に基本を学べる薄いテキストを1冊準備するといいでしょう。

 

ただし、過去問でわからない部分があってもいちいち立ち止まらず1周してみた方がいいです。

あまり細かい知識まで完璧に覚えようとすると、1つの科目に時間をかけすぎてしまい全体が中途半端に終わる可能性が高くなりますよ。

勉強する科目の優先順位

毎日勉強すべき科目と、短期間で覚える科目があります。

教養試験で出題される一般知識(数学や生物など)は2ヵ月前から始めても十分間に合うため時間をかける必要はないですが、文章理解など演習でしか力をつけられない科目は毎日コツコツ勉強しなければいけません。

  • 文章理解
  • 数的推理
  • 判断推理

上記の科目は1問でもいいので毎日勉強することをオススメします。

スポーツと同じで1日でも間が抜けると、感が鈍ってしまい取り戻すのに時間がかかるので、毎日の習慣にするといいでしょう。

特に頭が冴えている朝だと勉強が捗るので、勉強期間中はいつもより1時間早く起きてノルマをこなすと負担にならないですよ。

 

  • 経済原論
  • 民法

専門試験の経済原論(マクロ経済・ミクロ経済)と民法は、他の科目に比べてボリュームがあって理解しにくい分野になるため、毎日とは言いませんが早期に着手することをオススメします。

受験生泣かせの科目ではありますが、出題数の多いこの分野を捨てると不合格者の仲間入りをしてしまうので、最初はわからなくても逃げずに粘り強く勉強することが大切です。

ここを乗り越えれば、他の科目なんて大したことなく感じるので、面倒な敵を最初に片づけて合格への道を駆け上がりましょう。

経済原論と民法は重要科目ですが深入りは禁物です。満点狙いではなく平均点が取れれば十分合格ラインに乗ります。

 

以上5科目を試験勉強当初から計画通り勉強することが合否の鍵を握っています。

中途半端に手を出すのが一番ダメなので、勉強初期はこの5科目だけ集中して勉強しても大丈夫です。

ここでイケると目途が立たないと筆記試験の合格が一向に近づかないので、得意だろうが苦手だろうが全ての受験生が避けて通れない道です。

 

  • 憲法
  • 行政法

経済原論と民法が6割くらい取れそうだなと思ったら、これ以上は勉強対効果が少ないため、ここから先は勉強量と点数が結びつく憲法と行政法に力を入れていきます。

法律の勉強なので気難しいかと思いきや、知識ゼロでも過去問を正文化するだけで理解できる得点源となる科目です。

 

多くの受験生が得意とする分野なので、当然ながらここを落とすと合格から遠ざかってしまいます。

できるだけ毎日勉強したほうがいいので、さっさと過去問を正文化して繰り返しインプットする時間を確保しましょう。

ちなみに僕は、お昼休憩など、ちょっとした隙間時間を利用して憲法と行政法の勉強に当てていました。

独学にオススメの市販の参考書と過去問

公務員試験の勉強を始める人は、最初にテキストや過去問を揃える必要があります。

ただ、世の中には参考書がたくさんあって、どれを選べばいいかわからない受験生もたくさんいるでしょう。

そこで本記事では、働きながら独学で公務員試験(地方上級)に合格した僕が、実際に使ったオススメの参考書を紹介していきます。

 

なお、僕は「公務員試験 受かる勉強法 落ちる勉強法」を熟読して、自分に合った戦略を立てて参考書を選びました。

基本的には、こちらの本でオススメされている参考書を実際に購入し、半年勉強して合格できた感じです。

公務員試験の参考書は日々進化しています。ここで紹介した参考書より良書が登場することもあるので、その点は予めご了承ください。

教養科目のオススメ参考書

参考書 金額
文章理解 新スーパー過去問ゼミ(文章理解・資料解釈) 約2,000円
速読速聴・英単語 約2,000円
数的処理 天下無敵の数的処理 約1,500円
数的推理の大革命 約2,000円
判断推理の新兵器 約2,000円
資料解釈の最前線 約1,500円
自然科学 過去問ダイレクトナビ(物理・化学) 約1,500円
化学が初歩からしっかり身につく(理論化学①) 約1,000円
過去問ダイレクトナビ(生物・地学) 約1,500円
人文科学 マンガ 日本の歴史がわかる本 約700円×3巻
マンガ 世界の歴史がわかる本 約700円×3巻
過去問ダイレクトナビ(日本史) 約1,500円
過去問ダイレクトナビ(世界史) 約1,500円
過去問ダイレクトナビ(地理) 約1,500円
その他 裏ワザ大全 約1,500円
速攻の時事 約1,000円
速攻の時事 実践トレーニング編 約1,000円
直前対策ブック 約2,000円
合計 約29,000円

文章理解

  • 新スーパー過去問ゼミ(文章理解・資料解釈)
  • 速読速聴・英単語

文章理解は暗記で対応できる科目ではないので、毎日1問ずつ解くことが大切です。

このため、過去問が一番の参考書になるのは間違いありません。

むしろ、文章の長さや選択肢の表現など、実際の試験で出題された内容じゃないと意味がないので、過去問以外に手を出すのはやめた方がいいです。

 

また、僕は英語が苦手だったので、速読速聴・英単語を何周も読み続けて対策しました。

あまり深入りするのは禁物ですが、出題数の多い文章理解で得点を取れなければ窮地に追い込まれます。

1日1問を継続できるかがポイントです。

数的処理

  • 勝者の解き方 敗者の落とし方 NEO(数的推理)
  • 畑中敦子の数的推理 The Best PLUS
  • 勝者の解き方 敗者の落とし方 NEO(判断推理)
  • 畑中敦子の判断推理 The Best PLUS
  • 畑中敦子の資料解釈 The Best PLUS

数的処理(数的推理・判断推理・資料解釈)に関しては、僕が受験した時とは参考書が大きく様変わりしています。

僕の時代は、畑中敦子の天下無敵の数的処理とか数的推理の大革命(ワニ絵の参考書)とかが有名でしたが、最近ではさらに良書が出ており上記の参考書がオススメです。

 

数的処理は苦手意識を持っている受験生が多いため、参考書選びは極めて重要です。

ここで紹介する参考書はイラストが多く、数学が苦手な人でも理解しやすい内容になっています。

基本を抑えておけば、数的処理など怖いものではありませんよ。