公務員試験

【公務員試験】地方上級試験の筆記の合格ボーダーラインを元県職員が解説

元公務員のとむです。

公務員試験において、筆記試験の配点と合格ボーダーラインを知ることは極めて重要です。

そこで、本記事では地方上級試験(県庁や市役所)に着目して、教養科目と専門科目の配点、目標正答率について元県職員の視点で解説していきます。

地方上級試験の5タイプと合格ライン

  • 全国型
  • 関東型
  • 中部・北陸型
  • 東京都Ⅰ類B
  • 特別区Ⅰ類

地方上級試験と一口に言っても、5つのタイプに分類されます。

基本的に県庁や政令都市は全国型・関東型・中部・北部型のいずれかに当てはまり、都庁は東京都Ⅰ類B、特別区は特別区Ⅰ類といった具合です。

 

試験範囲に大きな差はありませんが、タイプごとに各科目の配点や出題数が異なります。

配点が変わるということは、力を入れる科目とそうじゃない科目がそれぞれ違うため、とりあえず満遍なく勉強するという無策スタイルでは不合格コース一直線です。

中でも東京都Ⅰ類Bの専門科目は3科目の選択記述式なので、他の試験と併願する時は注意が必要になります。

まずは、自分が受験する自治体がどの区分に当てはまるかを調べるところから始めましょう。

教養科目の合格ライン

【一般知能】

  • 文章理解
  • 判断推理
  • 数的推理
  • 資料解釈

【社会科学】

  • 政治
  • 経済
  • 社会

【人文科学】

  • 日本史
  • 世界史
  • 地理

【自然科学】

  • 数学
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 地学

地方上級試験では約15科目から50問出題されます。

どの区分でも共通して言えることは、文章理解・判断推理・数的推理の配点が高いということです。

極端な話、1問しか出題されない数学に時間をかけるのは得策ではないので、得意・不得意関係なく一般知能の勉強には力を入れましょう。

特に数的推理に苦手意識を持っている人が多く、対策が疎かになりやすい科目なので、ここを逃げていては合格から遠ざかってしまいます。

 

教養試験の合格ラインは6割が目安になります。

 

一般知能以外は範囲の広いセンター試験のような内容なので、あまり深入りせずサラッと対策する程度でいいでしょう。

繰り返しになりますが、教養で重要なのは一般知能です。

専門科目の合格ライン

【経済系】

  • 経済原論
  • 財政学
  • 経営学

【行政系】

  • 政治学
  • 行政学
  • 社会政策
  • 国際関係

【法律系】

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 刑法
  • 労働法

地方上級試験では約12科目から40~55問出題されます。

区分ごと出題数にバラツキがありますが、基本的には憲法・行政法・民法・経済原論が多い傾向にあります。

教養同様、まずはここから手をつけることが望ましいです。

 

そして、専門科目は言葉を変えて同じ問題が出題されることがあるため、教養科目よりも勉強が得点に繋がりやすいと言えます。

つまり、専門試験を極めることが公務員試験の合格を手繰り寄せることになるのです。

 

専門科目の合格ラインは7割が目安になります。

 

ただ、試験の難易度や受験生のレベルによっては6割でも合格することがあるので、「3問中2問正解しないとダメ」とハードルを上げるのではなく、「3問中1問は間違えてもいい」とポジティブに考えていきましょう。

勉強配分と捨て科目について

教養科目と専門科目の出題数は半々ですが、勉強は専門科目に時間をかけるべきです。

特に教養科目の知識問題はそれぞれ1~2問くらいしかないので、試験範囲の割にそこに時間をかけすぎるのは効率が悪いとしか言えません。

勉強時間の配分を誤ることは受験生にとって命取りになるため、勉強を始める前にそれぞれの科目ごとペース配分を計画することをオススメします。

 

また、試験範囲が広い公務員試験では、時として戦略的に捨て科目を作ることも必要になります。

この時の注意点として、苦手な科目を捨て科目にしてはいけません。

特に文系出身者は数式に苦手意識を持っている人が多く、数的推理や判断推理、経済の勉強が捗らずに捨て科目にする受験生が少なからずいます。

しかし、配点が高い科目を捨てる受験生は落ちます。苦手な科目を逃げ出すようでは後がありません。

 

捨て科目は、時間対効果で考えるべきです。

例えば、配点が少ないのに範囲が広い科目に対して必要以上の対策は不要なので、サラッと基本を抑えたら「知らない問題が出たら諦める」くらいの気持ちでいいです。

理系出身の僕は問題なかったのですが、文系出身者は物理を捨て科目にしてもいいでしょう。

基礎から勉強したら時間がかかりすぎるので、物理はスパッと切り捨てる勇気が大切です。

 

専門科目は基本的に捨て科目を作らない方がいいですが、刑法は時間対効果が低いので時間のなかった僕は捨て科目にして全く勉強しませんでした。

ただ、経済など他の受験生が苦手な科目が得意だったので、刑法をカバーするつもりで集中して取り組みました。

【まとめ】公務員試験は満点狙いではなく戦略が重要

  • 地方上級試験は5タイプの区分に分かれる
  • 自分が受験する自治体の各科目の出題数を確認することが大事
  • 出題数の多い科目に時間をかけることが大事
  • 教養科目は6割、専門科目は7割の正答率を目標にする
  • 捨て科目は時間対効果を念頭に考える

公務員試験は戦略を立てることが重要ですが、ほとんどの受験生はガムシャラに勉強しているだけです。

しかし、限られた時間しかない中で、全ての科目に一定の時間配分を振り分けるのは間違いです。

同じ勉強時間でも戦略を練らない受験生の合格率はガクッと落ちてしまうので、勉強を始める前に必ず自分の受ける自治体の試験区分を確認してください。

 

そして、各科目の出題数を確認すれば何が重要なのかは一目瞭然で、教養科目だったら一般知能、専門科目なら法律系に力を入れることが合否の鍵を握っています。

まずは、そこを重点的に学習するのが勝ちパターンです。特に合格する人に共通するのが、「教養より専門に自信がある」ってところ。

このため、時間配分は専門科目に多く振り分けるといいでしょう。

 

筆記試験の全体像を見えている人とそうでない人では、スタート時点で大きな差が生まれていると言っても過言ではありません。

敵を知り要領よく勉強できる人こそ、合格の扉に一歩近づけるのです。

 

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