公務員試験

公務員試験における重要科目と捨て科目を元県職員が解説する

元公務員のとむです。

出題範囲が広い公務員試験では、全ての科目を満遍なく勉強するのは現実的に厳しいです。

特に半年など限られた時間しか残されていない方は、効率的に時間を活用しなければ合格の扉は開かれません。

本記事では、公務員試験における重要科目と捨て科目について、働きながら半年間の独学で地方上級試験に合格した僕の経験から解説していきます。

絶対落とせない重要科目

重要科目は基本的に出題数が多い科目になるため、まずは自分が受験する公務員試験の出題傾向を知ることが重要です。

ただ、地方上級試験においては、どの区分でも出題数が多い科目は共通しており、教養試験の文章理解数的推理判断推理、専門試験の経済原論憲法民法行政法の計7科目が重要科目だと言えます。

 

この7科目のうち1科目でも対策を怠ると、他の科目にしわ寄せがくるため、自ら筆記試験を難しくすることになります。

特に文系の受験生にとって、数的推理・判断推理・経済原論は数学的要素があり毛嫌いしやすい科目ですが、ここを逃げてしまうと公務員試験終了のお知らせとなるでしょう。

教養試験の重要科目対策

文章理解に関しては、何も対策しないのにアッサリ高得点を取る人もいますが、万が一ここで半分近く間違えるようでは合格から遠ざかってしまいます。

暗記科目ではないので、毎日継続して自力で問題を解く習慣を身につけることが文章理解の対策になります。

 

文章理解は、日本文・英文・古文に分かれますが、古文は出題数が1問くらいなので、力を入れるべきは日本文と英文問題です。

英語が苦手な人もいるかと思いますが、公務員試験の英文はレベルが高くないので、早めに勉強を始めれば全問正解も難しくはありません。

 

また、数的推理と判断推理も、毎日問題を解くことで基本的な問題パターンを理解することが極めて重要です。

試験勉強を始めた初期から試験前日まで、1日も間を空けずに淡々と自力で答えを導くことでしか克服できないので、同じ問題を理解できるまで何度も解き直すクセを身につけましょう。

 

「数学が苦手だから勉強しても意味がない」というのは誤解で、1問でも多くの回答パターンを体に叩き込めば、合格ラインには到達できるので安心してください。

全部の問題を理解する必要はなく、受験生の正答率が高い基本的な問題さえ落とさなければ十分です。

 

まとめると、教養試験の重要科目対策は、勉強をスタートした日から毎日自力で問題を解くことが大切です。

地道な作業になりますが、コツコツ継続する力が試されていると思いましょう。

なお、試験本番に近い問題が理想的なので、勉強には想定問題ではなく過去問をオススメします。

専門試験の重要科目対策

憲法と行政法については、出題範囲が狭く、同じ問題が表現を変えて何度も出題される傾向があるため、過去問を正文化して問題と答えをセットで暗記すればバッチリです。

法律の知識が一切ない理系の僕でも、この2科目の勉強はかなり楽勝でした。特に憲法は満点を狙えるほど得点源になります。

 

どちらも努力が点数に繋がりやすい科目ですが、裏を返せば絶対に落とすわけにはいきません。

問題をパッと見て「ハイハイこの問題ね」くらいのレベルになるまで、正文化した過去問を何度も繰り返し確認して覚えていきましょう。

 

問題は経済原論(マクロ経済・ミクロ経済)と民法です。

この2科目は出題範囲も広く、理解しづらい分野なので、勉強効率が非常に悪く、満点狙いでいくと地獄を見ます。

基本問題を確実に抑える程度に留め、正答率6割を目標に深入りしないようにしましょう。

 

ただし、試験直前に対策を始めては遅すぎます。満点は狙いませんが、勉強に時間をかけないというわけではありません。

経済原論も民法も、数的処理と同じく勉強開始直後から着手することをオススメします。

暗記だけで対応できない科目を最初に潰しておくことで、時間をかけて理解を進めるのが正しい勉強法です。

 

また、この2科目に関しては、いきなり過去問を正文化してもチンプンカンプンになるだけなので、まずはわかりやすい導入本で基本的な部分の理解に努めることが大切です。

経済原論と民法をどう乗り越えるか、専門科目において合否を分ける重要な局面になります。

全部捨てるのは言語道断ですが、完璧を求めるのも危険であることを頭に入れておきましょう。

優先順位の低い捨て科目

限られた時間の中で勉強する人にとって、現実的に捨て科目を作ることも戦略のうちです。

ただ、捨て科目が多ければ多いほど、他の科目で得点を稼ぐ必要があることは覚えておきましょう。

 

捨て科目を選ぶ際は、スタート時点の自分の知識量と時間対効率の視点で考えます。

無論、いくら苦手であっても先ほど紹介した重要科目から捨て科目を選んではいけません。

出題数が多い科目を捨てれば、既に黄色信号が点灯していると思ってください。

教養試験の捨て科目

教養問題で捨てていいのは、人文科学と自然科学の中から3~4科目です。

候補としては、人文科学からは日本史世界史、自然科学からは数学物理化学地学となります。

 

特に文系の受験生は、物理と化学を一から勉強するのは時間対効率が悪いので、潔く切り捨てた方が賢明だと言えます。

また、日本史と世界史に関しては、できれば捨てない方がいいですが、本当に時間がない場合は仕方がないです。

 

なお、人文科学の地理、自然科学の生物は、問題が易しいので捨ててはいけません。

どちらも少しの勉強で得点源となる科目なので、この2科目だけは勉強することをオススメします。

 

候補としては、文系なら物理・化学・地学理系なら地学・日本史か世界史のどちらか1つになります。

ちなみに僕は理系大出身だったので、数学・物理・化学は得意でした。日本史と世界史もそれなりに対策できたので、教養試験は地学のみ捨て科目として設定しましたね。

専門試験の捨て科目

教養試験よりも配点が高い傾向にある専門試験において、捨て科目を作るのはあまり得策ではありません。

このため、出題数の少ない科目から1~2科目くらいが限度ギリギリです。

 

地方上級試験の候補としては、刑法経営学のみ。

 

どちらも2問程度しか出題されない割に、対策しにくい厄介な分野なので、最初から勉強しなくても問題ありません。

その分、憲法や行政法など重要科目できっちり得点を稼ぐことが条件なので、楽をするために捨てるという考えではなく、勉強配分を重要科目に振り分けるという意識を持ってください。

まとめ

  • 教養試験の文章理解・数的推理・判断推理は重要科目
  • 専門試験の経済原論・憲法・民法・行政法は重要科目
  • 経済原論と民法は重要科目だが完璧を狙わず6割を目標にする
  • 教養試験の捨て科目候補は、日本史・世界史・数学・物理・化学・地学
  • 専門試験の捨て科目候補は、刑法・経営学(地方上級のみ)
  • 捨て科目は楽するためではなく、勉強時間を重要科目に振り分ける意識が大切である

以上が公務員試験における重要科目と捨て科目候補になります。

ここを理解しているだけでも他の受験生よりアドバンテージがあるので、勉強戦略を立てる時の参考にしてください。

間違っても「苦手だから…」という理由で重要科目を捨てないようにしてくださいね。

 

なお、僕がオススメする市販の参考書と過去問について以下の記事にまとめているので参考にしてください。

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